◆宇治神社JR京都駅からアクセス
京都駅からJR奈良線「宇治」駅下車徒歩20分ほど
または京阪宇治線「宇治」駅から徒歩10分ほど
◆宇治神社拝観時間
境内自由 御祈祷は16:00まで受付
◆宇治神社簡易歴史解説
明治維新まで隣にある宇治上神社と二社一体で祀られ離宮上社・離宮下社と呼ばれ、
ともに菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)と父である応神天皇・兄である仁徳天皇を祭神としています。
◆宇治神社みどころ
宇治の地は平安の頃には貴族が川遊びや紅葉狩りを楽しむ別荘地で付近には応神天皇の離宮もあったとされています。
宇治神社は宇治上神社と共に、応神天皇の皇子であった菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)が宮を営んだ跡地とされ、皇子がなくなったのち邸宅後に霊を祀ったのが両社のはじまりとも云われます。
応神天皇は弟の菟道稚郎子を皇太子と定めていましたが天皇が崩御されると、兄の大鷦鷯尊(おおさざきのみこと)との間で皇位の譲り合いが起きました。
何年も続いたために皇位を早く定め、天下を安定させようと自ら命を絶たれ結果、兄が皇位を次いで仁徳天皇となったと日本書紀に伝わります。
地域の産土神でもあったこの神社は対岸に平等院が建立されるとその鎮守社になり、藤原氏の援助で大いに栄え「離宮祭」と呼ばれる 例祭では神馬が奉納され田楽が行われ、宇治川は船であふれかえったと言うことです。
菟道稚郎子は源氏物語宇治十帖の八宮のモデルともいわれ、 周辺には「さわらびの道」と呼ばれる源氏物語のゆかり地をめぐる道が整備され、物語に思いをはせながら散策が楽しめます。
フィクションでありながらゆかりの地までできてしまうほど 源氏物語は人々に愛された物語ということでしょう。
こちらの神社ではウサギが神のお使いとされています。
菟道稚郎子がこの地に住むことを定め、河内の国から向う途中で道に迷われてしまい困っていると、一羽の兎が現れました。
ふりかえりふりかえり道案内をしたことから「みかえり兎」と言われ神使とされた事により、 手水舎やおみくじ・絵馬など神社のあちこちでかわいい姿を見せています。