摂政九条道家が京に5丈(15m)の釈迦如来を安置する寺院を建立することを発願して 奈良の東大寺と興福寺から一字ずつ取って東福寺として創建されました。
JR京都駅からアクセスとみどころ
1・JR京都駅からJR奈良線で「東福寺駅」下車して徒歩15分ほど
2・市バス208系統(泉涌寺・東福寺行き)で「東福寺」下車して徒歩15分ほど
3・市バス南5系統(稲荷大社・竹田駅東口行き)で「東福寺道」下車して徒歩15分ほど
※南側の六波羅門へは京阪「鳥羽街道」から徒歩7~8分ほど
◆東福寺周辺地図
拝観時間と拝観料
4月~10月9:00~16:30 11月~12月初旬8:30~16:30
12月初旬~3月9:00~16:00(いずれも受け付けは30分前まで)
境内自由
通天橋・開山堂、高校生以上400円/小中学生300円
本坊庭園、高校生以上400円/小中学生300円
東福寺仏像 現存すれば15mの釈迦如来
大仏殿の完成までには実に19年もの時がかかりましたが、 1319年・1334年・1336年と相次いだ火災で本尊も堂塔のほとんども焼失してしまいました。
後に再建され、足利家、豊臣家、徳川家などの庇護のもと兵火に巻き込まれることもなく 明治を迎えましたが、1881年の火災で大仏は焼失してしまい その後再建されることはありませんでした。
当時は中央に15mの釈迦如来、両脇に7.5mの観音・弥勒菩薩を従える 東大寺の大仏に匹敵する大きさを誇る仏さまだったと伝わりますが(木造) 現在は明治の火災の時に救い出された約2mほどの手首から先の左手のみが残り 仏殿に祀られています。
三門・東司(トイレ)・浴室・禅堂などは焼失を免れていて 三門は日本の禅寺では最古のものとして国宝に指定され、 東司は日本の禅式では最古のもの、禅堂は現存する最古のもの 浴室も京都最古のものとして、それぞれ重要文化財に指定されています。
そのほかにも絵画や古文書など国宝・重要文化財に指定される寺宝を多数所有しています。
東福寺といえばなんといっても紅葉でしょう。 TVや雑誌でも幾度となく取り上げられ、通天橋を赤や黄色に染める渓谷には 宋原産の黄金色に色づく三葉楓など約2000本の紅葉が植えれているといわれます。
東福寺三名橋
東福寺にはほかに偃月橋・臥龍橋という橋が架かり「東福寺三名橋」と呼ばれています。
東福寺駅から東福寺を目指すと臥龍橋を渡ることがほとんどだと思いますが ここからは紅葉の海に浮かぶ通天橋が眺められ、 シーズンにはカメラを構える観光客で大変なにぎわいです。 (通天橋は有料ですが、こちらは無料で通行できます)
赤く染まる紅葉ばかりがクローズアップされますが、お勧めは新緑の頃です。
青もみじなどと言われますが、秋ほど観光客も多くなく 特に早い時間にはゆったりとした時間が流れています。
桜は人が集まり修行の妨げになるからと桜を抜いて(切って) 代わりに紅葉を植えたという逸話が残っているようですが・・・
今では京都随一の紅葉スポットになってしまっています。