第53回「京の冬の旅」(2019年1月10日(木)~3月18日(月)で文化財の特別公開が行われます。
各会場へJR京都駅からのアクセス
公開されるのは
建仁寺(正伝永源院・両足院・霊源院)/智積院/東福寺 光明宝殿/大徳寺 本坊/相国寺 慈照院/本法寺/善想寺/妙心寺(天球院・麟祥院・龍泉菴)/仁和寺(金堂・経蔵) /転法輪寺/東寺 五重塔の15カ所です。
こちらでは建仁寺(正伝永源院・両足院・霊源院)/智積院/東福寺 光明宝殿へのJR京都駅から公共交通機関でのアクセス方法と周辺の観光名所を紹介していきます。
建仁寺(正伝永源院・両足院・霊源院)
建仁寺本坊へは
1・市バス206系統(三十三間堂 清水寺 祇園・北大路バスターミナル行き)で「東山安井」下車して徒歩5分ほど
2・市バス100系統(清水寺・銀閣寺行き)で「清水道」下車して徒歩10分ほど
・本坊から正伝永源院へは徒歩5分ほど
・本坊から両足院へは徒歩2分ほど
・本坊から霊源院へは徒歩5分ほど
建仁寺塔頭と周辺の観光名所
広大な境内を持つ建仁寺には入口が数カ所あります。
1・バス停東山安井で下車したら北へ進み、東山安井交差点からまっすぐに西へ進むと突き当りに門があります。今回公開される正伝永源院・両足院へはこちらからアクセスされるとよいでしょう。門をくぐらず北へ行けばお茶屋さんがずらりと並ぶ花見小路が300mほど四条通りまで続きます。縁切りで知られる安井金毘羅宮はバス停近くです。
2・バス停清水道で下車したら北へ進み、八坂通交差点を西へ進めば徒歩2分ほどに霊源院があります。さらに進めば勅使門の隣に建仁寺南入口があります。周辺にはイノシシ沢山の禅居庵(摩利支天堂)もあります。
八坂通南側には小野篁が地獄へ通った井戸のある六道珍皇寺・幽霊が子育てのために飴を買いに通ったといわれるみなとや幽霊子育飴本舗・夏に地獄図と檀林皇后九相図が公開される西福寺・口から6体の阿弥陀仏が出る空也上人像のある六波羅蜜寺などがあります。
3・大和大路側には西入口があり、少し南へ下れば十日えびすで知られる京都ゑびす神社があります。さらに西側には鴨川が流れます。
※またバス亭(東大路通)の東側には、八坂神社・円山公園・高台寺・ねねの道・八坂の塔(法観寺)・二年坂・三年坂・清水寺など東山の名だたる観光地が目地を押しです。
智積院
1・市バス206系統(三十三間堂 清水寺 祇園・北大路バスターミナル行き)で「東山七条」下車して徒歩5分ほど
1・市バス208系統(博物館 三十三間堂 泉涌寺・東福寺行き)で「東山七条」下車して徒歩5分ほど
周辺の観光名所
智積院の最寄りバス停「東山七条」から西へ(坂を下る感じです)徒歩1分ほどで、三十三間堂と京都国立博物館の入口が見えます。三十三間堂は2018年堂内全ての仏像が国宝に指定され、堂内の配置換えなども行われました。1001体の千手観音・そして中尊・二十八部衆とみどころ満載です。
さらにそのまま進み大和大路七条交差点を国立博物館を右手にみながら北へ進めば徒歩3分ほどで豊国神社の入口です。豊国神社は豊臣秀吉を祀る神社ですが、最近は刀剣女子に人気のスポットになっています。神社すぐ横に方広寺があり、豊臣家滅亡の引き金になった鐘が有名です。(釣鐘の上の方に「君臣豊楽」「国家安康」の銘が白く囲まれています)。また秀吉が造った大仏殿跡(焼失)が公園になっていて、大仏殿の石垣なども残ります。
智積院から南へ徒歩10分ほどで新熊野神社(いまくまのじんじゃ)があります。紀州の熊野神社へ生涯で34回も参詣されたといわれる後白河法皇が創建された神社で京の三熊野(他に熊野神社・熊野若王子神社)の一つです。お手植えと伝わる樹齢800年を超える大楠がそびえ、境内では数分で熊野三山御利益巡りができる、京の熊野古道が整備されていて色鮮やかな彫刻などが点在しています。
さらに南へ行き泉涌寺道交差点から東へ続く坂道を上っていけば、阿弥陀如来と25菩薩が極楽浄土へ誘う即成院、運慶・湛慶親子合作と伝わり丈六(光背を入れると10mほど)の身代わり釈迦像が安置される戒光寺、さらに進めばこれらの寺院を塔頭をする泉涌寺に至ります。天皇家とのつながりから御寺とも呼ばれ、美人祈願で知られる楊貴妃観音も安置されます。
さらに南方向へは東福寺・伏見稲荷大社など観光に人気のスポットもさほど遠くはありません。
東福寺(光明宝殿)
1・JR京都駅からJR奈良線で「東福寺駅」下車して徒歩15分ほど
2・市バス208系統(泉涌寺・東福寺行き)で「東福寺」下車して徒歩15分ほど
3・市バス南5系統(稲荷大社・竹田駅東口行き)で「東福寺道」下車して徒歩15分ほど
東福寺周辺の観光名所
東福寺へは電車・バスいずれの公共交通機関を使っても10分~15分ほど歩きますが、その途中には見ごたえのある塔頭や観光客に人気の撮影スポットが点在します。
毘沙門堂・勝林寺に祀られる等身大の毘沙門天像は、東福寺の仏殿の天井裏に密かに安置されていた仏さまですが、現在は東福寺全体を守護する為に鬼門にあたる勝林寺に安置されています。財運・勝運・厄除けに御利益があるとされ、正月と春・秋の期間限定で公開されています。
同聚院は藤原道長が五大明王を安置するために法性寺境内に建立した五大堂の遺蹟と伝わります。座高265㎝・日本で一番大きな木造の不動明王座像が祀られ、十万不動と呼ばれています。今はお不動さまのみ残りますが、この大きさの五大明王が祀られていたのかと思うとゾクゾクします。霊雲院は幕末に西郷隆盛が密議を行ったお寺で、遺愛石を置いた九山八海の庭(くせんはっかい・仏教の世界観を表した庭)と、臥雲の庭の2つの枯山水の庭は重森美玲(しげもりみれい・モダンな作庭で知られます)作です。
臥雲橋は東福寺三名橋の一つで、紅葉に浮かぶ通天橋が良く見える絶景スポットで、地元の方の生活道路でもあることから、止まって撮影することが禁止されるほどにぎわいます。
芬陀院(ふんだいん)は雪舟作と伝わる枯山水の「鶴亀の庭」があることから雪舟寺とも呼ばれ、苔の美しいお寺としても知られます。
※東福寺境内の東には泉涌寺の境内が広がります。実はこのお寺どうし、住宅街をぬけると歩いて10分ほどで行き来ができます。途中ちょっと分かりづらいですが、わざわざ大通りへ戻っていったり来たりしなくてよいので、両方を参拝される方は時間短縮になると思います。
※東福寺南側の六波羅門から京阪電車「鳥羽街道駅」へは徒歩7~8分ほどです。
京阪電車で淀屋橋・中之島方面行きにのれば次の駅が伏見稲荷駅で、千本鳥居の伏見稲荷大社へは徒歩5分ほどです。さらに伏見桃山駅からは寺田屋や伏見の酒蔵などへ。中書島で宇治線に乗り換えれば終点の宇治駅から平等院鳳凰堂へ行くことができます。
出町柳方面行きにのれば、清水寺・八坂神社など東山の観光地や、下鴨神社・比叡山・大原・貴船・鞍馬方面へも行けます。