善願寺へアクセス
1・八条口バス停(ホテル京阪京都前)から山科急行(醍醐寺行き)で終点醍醐寺で下車して、近くの「醍醐辻バス停」から京阪バス山科六地蔵線22(京阪六地蔵駅行き)に乗り換え「醍醐和泉町」で下車して徒歩2分ほど
※また終点の醍醐寺バス停(駐車場付近)から徒歩7分ほどです。
2・JR京都駅からJR奈良線で「六地蔵駅」下車して、駅の北側にある京阪バス「JR六地蔵駅」(山科駅行きに乗り換え「醍醐和泉町」で下車して徒歩2分ほど
拝観時間
大人500円 中学生300円 小学生以下は無料
9:30~16:00 電話での予約が必要です(075-571-0036)
悩み事相談・開運占い(有料で電話での予約が必要です)
善願寺の歴史と仏像、他のみどころ
聖武天皇の皇后である光明皇后の発願・行基菩薩 開山によって地蔵菩薩を本尊として創建され
後に荒廃していたものを平安時代の僧・恵心僧都が現在の地に再興した天台宗の寺院です。
ご本尊の丈六・地蔵菩薩坐像は再興されたころのものと伝わり
腹帯地蔵として有名で、古くより安産祈願にご利益があると信仰されています。
平重衡(平清盛の五男)の夫人がこのお寺の近くに住んで 安産祈願をしたといわれます。
こちらのお寺では祈祷に使用されたろうそくを持ち帰り、陣痛が始まってからそれを灯すと
燃え尽きるまでに安産できると言われ「安産蝋燭」としてなるべく短いものをもちかえって
お産に備えるかたが多くいらっしゃるそうです。
生木 不動明王
あの五百羅漢の石仏で有名な愛宕念仏寺の住職だった仏師・西村公朝氏が
樹齢1000年の榧(かや)の木に彫った不動明王像も知られています。
生きている木に彫られているために、いずれは木の表皮によって覆われてしまい
見えなくなってしまうそうです。
この榧の木は小野小町と深草少将の百夜通いの話にちなむ木です。
思いを寄せる小町に 百日通ってくれたらあなたの思いを受け入れますと言われ
少将が通った日数を数えるために一日一つずつ榧の実をおいていきます。
99日目は雪の夜で少将はやっとの思いでたどり着くも 榧の実を握りしめたまま亡くなってしまい
これを嘆いた小町が少将の供養のために 通ってくれた道に99個の榧の実を蒔き、育ったうちの一本が
この「小町榧」といわれます。(このほかにも奈良街道沿いや隨心院にもあります)
このお話は伝説で深草少将も創作の人物、お話自体にもいくつかのバージョンがあるのですが
それでも1000年近い樹齢の巨木がいくつも残って「小町榧」と呼ばれているのは面白いことです。