◆養源院JR京都駅からアクセス
JR京都駅から市バス100系統・206系統・208系統「博物館三十三間堂前」下車徒歩5分
京阪「七条」駅から徒歩10分ほど
◆養源院拝観時間
9:00~16:00 中学生以上500円小学生以下300円
12月31日、1月・5月・9月の各21日の午後は拝観休止
◆養源院簡易歴史解説
豊臣秀吉の側室だった淀殿が、父の浅井長政を追善供養するために創建したお寺です。
火災により焼失するも徳川秀忠の正室で淀殿の妹でもあるお江の方によって再建され 以後は徳川家の菩提所にもなりました。
当初は天台宗でしたが後に改宗され、現在は浄土真宗遣迎院派の寺院です。 長政の法名から「養源院」となったと伝わります。
◆養源院 鳥居元忠血天井と俵屋宗達襖絵
三十三間堂の東隣にあり 本堂は伏見城の遺構を移築したものと伝わります。
そして・・・血天井です。
関ヶ原の戦いの前哨戦となった伏見城での戦いで、 守りを任されいた鳥居元忠でしたが 豊臣方の軍勢に敗れ380人ほど残った兵士たちと共に集まり自刃。
その時の床板だったと言われています。
養源院が再興される際に亡くなった兵士たちの供養のためその板を天井に用いたもので 今でも生々しい血の跡や元忠が自害した場所と言われるところが残っています。
(宝泉院・源光庵・正伝寺などにも血天井として残されています。)
俵屋宗達の「白象図」や「唐獅子図」など出世作となった数々の杉戸絵や襖絵があります。
琳派へ続いていく奇抜で独創的な作風で、宗達は後に屏風絵を複数残していますが 杉戸絵や襖絵は珍しくここでしか見られないものになっています。
左甚五郎作と伝わる鴬張りの床や、小堀遠州作庭の庭、お江の方の肖像画や石塔墓などが残り さまざまに歴史を感じられるスポットになっています。