長建寺へ京都駅からアクセス
京都駅から市バス81系統「中書島」下車徒歩5分ほど
また近鉄京都線「桃山御陵前」駅下車徒歩15分ほど
拝観時間
境内時自由 社務所9:00~16:00
1月1日~15日まで秘仏の八臂弁財天が公開されます。
簡易歴史解説
江戸時代に伏見奉行だった建部内匠頭政宇(たけべたくみのかみまさのき)が、中書島を開拓する際に深草大亀・即成就院の塔頭、多聞院をこの地に移し 弁財天を祀ったのがはじまりで、建部氏の長寿を願って「長建寺」となったと伝わります。
長建寺 醍醐派修験道柴燈大護摩供と秘仏弁財天
真言宗醍醐寺派の寺院で、ご本尊は八臂の弁財天です。
竜宮門と呼ばれる中国風の門をくぐると糸桜(しだれ桜)があり あの桜守・佐野藤右衛門さんの手によるもので、春には美しく境内を彩り隠れた桜の名所になっています。
手水舎には伏見の名水の一つ「閼迦水(あかすい)」が沸いています。
伏見は古くより名水が沸き、その恩恵にあずかった多くの酒蔵が銘酒を造り続けていて、春には11か所の名水をめぐるスタンプラリーも開催されています。
ご本尊の弁天様は音楽・財福・知恵などをもたらす神として信仰され 本尊として祀るのは、京都ではこのお寺だけです。
古くから「島の弁天さん」と呼ばれ、かつて周辺で栄えた遊郭の遊女たちに大変信仰されていました。
八臂のお姿で普段は宇賀神と共に厨子に納められ、お正月に公開されています。
また毎年行われる弁天祭は洛南三大奇祭と呼ばれ、神輿や篝船などの出る盛大なものでしたが 現在は川の流れの変化などによって途絶えています。
このお祭りの時や2月に行われる節分祭などに醍醐派修験道の柴燈大護摩供(さいとうだいごまく)が行われ、開運祈願の御祈祷が行われています。
元三大師のおみくじと古銭型、宝貝お守り
ちょっと変わったお守りとおみくじでも知られています。
江戸時代より伝えられる古銭型のお守りと宝貝守りと呼ばれるもので 開運=貝運としてこのお守りを常に身に着けていれば、さまざまな幸福運に恵まれるとされます。
おみくじはルーツを作ったとされる元三大師の言葉を現代語に訳した珍しいものです。
近くには十石船の乗船場があって、春には水辺から桜越しに酒蔵の並ぶ 風流な景色が楽しめ、秋には紅葉の美しい穴場スポットになっています。