足利尊氏が洛中に菩提寺として建立した等持寺の別院としてこの地に建てられたのがはじまりです。 尊氏の死後に墓所になり法名をとって等持院となりました。臨済宗天龍寺派の寺院で開山は夢窓疎石と伝わります。
等持院の見どころとアクセス
観光客の姿は少なく住宅街にひっそりたたずむお寺です。
足利家の菩提寺で霊光殿には歴代将軍の木造と、徳川家康の木造がずらりと並び厳かな雰囲気が流れています(というかちょっと怖い・・)
尊氏は熱心な地蔵菩薩の信者であったと伝わり、一番奥に尊氏の念侍仏だったと伝わる本尊・地蔵菩薩が安置されています。
少し小さめのお地蔵様で一見子供のように見えますが、そのお顔は威厳に満ちいます。
霊光殿を後にし夢窓疎石作庭と伝わるお庭へ。 回遊式の庭園で東西に分かれていてそれぞれに池があります。
西側の庭には少し高くなった場所に清漣亭(せいれんてい)があり、こちらからは庭全体を眺めることができます。
本来は衣笠山を借景にした庭でしたが、近年は周辺の開発により山は見えなくなってしまっています。
それでも十分に美しく四季折々の木々花々をゆっくりと楽しめる場所です。
日本映画の父と呼ばれたマキノ省三が等持院撮影所を開設していたこともあり 参道には銅像が立っています。 孫は有名な長門裕之・津川雅彦兄弟です。
拝観時間・拝観料など
拝観時間 | 拝観料 | |
通常 | 9:00~16:30(16:00受付終了) | 大人500円 小・中学生300円 |
12月30日~1月3日 | 9:00~15:00(14:30受付終了) |
(方丈・霊光殿耐震工事のため、2017年6月7日より大人300円・小人 200円に参拝料が変更になっています。
方丈・霊光殿は拝観できませんが、書院と庭園は通常通り拝観できます)
JR京都駅からのアクセス
1・市バス26系統(山越中町行き)で「等持院南町」下車して徒歩8分ほど
2・市バス50系統(北野天満宮・立命館大学前行き)で終点「立命館大学前」下車して徒歩10分ほど
3・市バス205系統(金閣寺・北大路バスターミナル行き)で「衣笠高校前」下車して徒歩13分ほど
4・市バス50系統(立命館大学行き)・101系統(二条城・北野天満宮・金閣寺行き)・205系統(金閣寺・北大路バスターミナル行き)いずれも「北野白梅町」下車して、嵐電(京福電気鉄道)に乗り換え「等持院駅」下車して徒歩7~8分ほど