桓武天皇が王城鎮護のために星神「大将軍」を勧請し 大内裏の北西にお堂を建て方位よけの神として祀ったのがはじまりと伝わります。
江戸時代には村の鎮守社として信仰されていましたが 、明治の神仏分離令により祭神が素戔嗚尊となり、御子神八神・桓武天皇が合祀され もともと信仰されていた暦神八神と習合して「大将軍八神社」となりました。
大将軍八神社見どころとアクセス
神社周辺の大将軍商店街ではあちらこちらに妖怪を飾り「妖怪ストリート」として町おこしをされています。
ちょっとシュールな妖怪の置物があちこちに・・・。
毎年10月の第3土曜日には妖怪仮装行列「一条百鬼夜行」とフリーマーケット「モノノケ市」が行われ、大将軍八神社でも天門祭(例祭)の宵宮として様々なイベントが行われにぎやかになります(イベントの様子は大将軍商店街公式サイトでご確認いただけます)。
京都駅からアクセス
1・市バス101系統(二条城・北野天満宮・金閣寺行き)で「北野白梅町」下車して徒歩5分ほど
2・市バス205系統(金閣寺・北大路バスターミナル行き)「北野白梅町」下車して徒歩5分ほど
3・市バス50系統(立命館大学行き)で「北野白梅町」下車して徒歩5分ほど
4・JR京都駅からJR嵯峨野線で「円町」下車して徒歩20分ほど
最寄り駅は「嵐電北野白梅町」ですので、嵐山方面へはアクセスが良いです。
拝観時間や拝観料など
境内自由 | 6:00~18:00(開門・閉門) | |
授与所 | 9:00~17:00 | |
5月1日 ~5月5日 11月1日 ~11月5日 |
特別拝観 500円 10:00~16:00 |
期間外は予約によって拝観可 (要問合せ)075-461-0694 |
正月元旦 | 歳旦祭 | |
1月~2月末 | 西都大路七福神社ご利益巡り 吉祥院天満宮・若一神社・春日神社 わら天神宮・熊野衣笠分社・平野神社 |
色紙400円を購入し、それぞれの神社で御朱印(300円)をいただき、7社すべて巡ると干支の置物が授与されます |
2月3日 | 節分星祭 古神札炊き上げ式 10:00~ |
先着で甘酒の無料接待あり |
6月30日 | 水無月の大祓(夏越の祓) 16:00~ |
|
10月第3日曜日 | 天門祭 本殿祭 10:00~ 神輿巡行 13:00~ |
前日11:00~宵宮が行われます 当日の神輿巡行では大将軍交差点で「辻回し」や「差し上げ」が行われるにぎやかなお祭りです |
11月中 | 七五三 | |
11月23日 | お火焚祭 13:00~ |
大祓の祝詞が奏上される中、護摩木が御焚き上げされます |
毎月第1日曜日 | フリーマーケット 9:00~ |
新鮮野菜の販売や健康診断・健康体操などもあります |
武装形大将軍神
中国より伝わった陰陽道では 大将軍神は方位をつかさどる最も重要な神様として祀られきました。
平安京は唐の長安を参考に造営されているため この神もそれに倣って都の守護のため北西の天門に祀られたものと考えられています。
明治の神仏分離令では陰陽道の神は外来の神とされたため 主祭神が素戔嗚尊とされ現在に至ります。
平安期に造られたとされる神像が多数所蔵されていて、このうち武装形・束帯形・童子像の計80体が重要文化財に指定され 方徳殿に安置されています。
小さな堂内にはびっしりとこの神像群が祀られていて 「立体星曼荼羅」を表しているそうです。(なんとも形容しがたい雰囲気が漂っていて 一人ではお参りし難い雰囲気です・・)
また陰陽道安倍家の古天文暦道資料も展示され、貴重な天球儀も残されていて、年に2度開かれる特別展で見ることができます。
毎年10月第3日曜日には天門祭りが開かれ 、輿の巡幸や富くじなどが行われ大変にぎわいます。
現在でも方位よけ厄除けの神様として信仰されています。