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琵琶湖疏水記念館・疏水(インクライン)先人達の知恵と努力

琵琶湖疏水は、明治維新後・戦火や東京遷都によって衰退した京都の街を復興させるために計画された、琵琶湖と京都をつなぐ水路です。 そして琵琶湖疏水竣工100年を記念して建てられたのが疏水記念館です。
記念館の屋外テラスでは噴水を眺めながら軽食を楽しめるカフェもあり、近年では疏水船が運行され、のんびり船旅も楽しめるスポットになっています。

◆琵琶湖疏水記念館・疏水(インクラインなど)みどころ

琵琶湖疏水は今では十石船での優雅なお花見・南禅寺の水路閣・インクライン・哲学の道など、疏水の流れる周辺は京都屈指の観光スポットになっていますが、開墾は人力で行われたためにとても多くの犠牲者を出したといわれ慰霊碑なども残ります。
苦労の末に日本で初めて事業用水力発電所(実用レベルでは世界初といわれます) も建設されたことで電車が走り、産業が発展し今日の京都の元が出来上がったといわれます。
先人の功績を知ることができるのが疏水記念館で、蹴上インクライン上を船を載せた台車が行き来していた当時の様子が分かるミニチュア模型や、周辺エリアをレゴブロックで再現したジオラマや当時の貴重な資料の展示、水力発電に使われていたペルトン式水車とスタンレー式発電機なども展示されています。
目の前の船溜には高低差による自然の噴水(逆サイフォン式)が、昼夜を問わず吹きあがり訪れる人々を楽しませています

かつては水運による人や物資の往来が盛んで、 高低差のある場所では船がそのまま通れないので鉄道で引き上げ通行していました。その鉄道がインクラインで、現在も線路が残りお花見スポットして人気です。
皮肉なことに発電による電車の開通で、運送形態が変わっていき水運は衰退してしまいますが、水路や発電所は現在も現役で使用されています。
インクラインから続く蹴上疏水公園では発電施設の送水鉄管や越流堰などを見ることができ、水流をたどっていけば南禅水路閣に流れる疏水を見ながら南禅寺の境内にたどり着きます(裏ルート的なもので、こちらから南禅寺へ行かれる方はあんまりいないかと思います・・・)。

インクライン下には「ねじりまんぽ」と呼ばれるレンガ造りのトンネルがあり、水路閣など疏水にはいたるところに煉瓦が使用されていますが、この煉瓦を作った工場跡が山科に残っています。
ねじりまんぽから南禅寺永観堂哲学の道と続く散策ルートには、南禅寺界隈別荘群などもあり(疏水記念館近くには無鄰菴もあります)、いつでも観光客であふれるスポットです。(車の交通量が多いので歩く際はお気を付けくださいませ。)

近年では滋賀の大津と京都・蹴上間を結ぶ「びわ湖疏水船」が運行され、かつてのルートを船旅で楽しめるようりました。
明治時代のレンガ造りのトンネルや日本初の鉄筋コンクリートの橋・伊藤博文や山縣有朋の揮毫した扁額、春には黄色と桃色のコントラストが美しい・桜と菜の花などを水上からのんびり楽しむことができます。
完全予約制ですのでご興味あるかたはびわ湖疏水船公式サイトよりご予約の上、ご乗船くださいませ。

JR京都駅からアクセス

(疏水は範囲が広いのでアクセスは疏水記念館まで)
・市バス5系統(岡崎公園 平安神宮 銀閣寺・岩倉行き)で「南禅寺・永観堂道」か「岡崎法勝寺町」下車して徒歩5分ほど
・市バス105系統(平安神宮・銀閣寺行き)「東天王町」下車して徒歩10分ほど

・地下鉄烏丸線(国際会館行き)で「烏丸御池駅」へ、そこから地下鉄東西線(六地蔵行き)へ乗り換え「蹴上(けあげ)駅」下車して徒歩7~8分ほど
蹴上駅からなら「ねじりまんぽ」やインクラインは地上へ出てすぐです。

開館時間

疏水記念館入館無料・月曜定休(祝日の場合翌日また12月28日~1月3日は休館)
3月~11月9:00~17:00 12月~2月9:00~16:30(いずれも受け付けは30分前まで)

◆琵琶湖疏水記念館・疏水(インクラインなど)周辺地図

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