決して大きい寺では無いが、独特の表情をされている薬師如来、
その周りをグルリと囲む十二神将と、薬師如来の世界が拝める数少ないお寺です。
新薬師寺の十二神将
ご本尊をグルリと囲み、御守りする薬師如来眷属の十二神将達。
一体、補作があるものの他は全て国宝指定。
所々傷みはあるが表情といい躍動感といい、ここに十二神将ありの様子。
伐折羅が最も人気があるが、一体一体が魅力的で丁寧に拝みたい。
木漏れ日の自然光が更に仏像を引き立てる。
寺伝の名称と文化財指定の名称でズレがあるのも面白い。
ここでは新薬師寺の名称&読みで紹介させて頂く。
伐折羅(バザラ)、あに羅(アニラ)、波夷羅(ハイラ)、
毘羯羅(ビギャラ) 摩虎羅(マコラ)、宮毘羅(クビラ)、
招杜羅(ショウトラ)、真達羅(シンダラ) 珊底羅(サンテラ)、
迷企羅(メイキラ)、安底羅(アンテラ)、因達羅(インダラ)
新薬師寺 薬師如来
目鼻立ちがクッキリ、パッチリした薬師如来がご本尊で、約190センチの座像。
お顔、体つきは丸みを帯びていてドッシリしている、一度拝んだら忘れられない。
簡易歴史解説
新薬師寺は8世紀中頃、光明皇后が聖武天皇の眼病平癒を祈願して、建立したと伝わる。
現在はこじんまりとした印象を受けるが、 創建当時は七堂伽藍を備えた大寺院だったようだ。
近接地で約60メール規模もある、お堂の基壇が発見されている。
新薬師寺へのアクセス
JR大和路線・私鉄近鉄奈良線、それぞれどちらのの「奈良駅」からでも 市内循環バス(外回り)「破石町」下車、徒歩15分。
徒歩:奈良公園からは徒歩圏内です。
分かりやすい場所とは言えませんが、最近は案内標識も増えているので、
確認しながら歩けば、迷わず到着出来ます。
拝観時間
9時~17時
新薬師寺のおみやげ
図録、お守り、お線香、ポストカードなど堂内で授与されています。
伐折羅の当時の彩色をCGで復元した写真もあり、十二神将達の原色が分かります。