下鴨神社の正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)で、上賀茂神社のご祭神・賀茂別雷命(かもわけいかずちのみこと)の祖神・玉依姫命(たまよりひめのみこと)と、その父・賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)をお祀りしています。
下鴨神社の見どころとアクセス
開門6:30~閉門17:00 境内自由
大炊殿拝観は10:00~16:00頃まで(有料です)
賀茂川と高野川が合流する地点いわゆる鴨川デルタのすぐ北側に広大な境内を有する神社です(合流地点より南が鴨川になるといわれますが、河川法では全長を鴨川と表記します。詳しくは京都府のサイトで紹介されています)。
境内は広大で北側の下鴨神社の本殿と南側の鳥居(旧三井家下鴨別邸近く)までは約800mありますので、南から鴨川デルタを渡って糺の森(ただすのもり)を抜け本殿まで歩く場合と、本殿へ直接行きたい場合では降りるバス停を変えるとよいとでしょう。
JR京都駅からのアクセスと周辺の観光名所
南の鳥居側へは
1・市バス4系統(上賀茂神社行き)か市バス17系統(四条河原町・銀閣寺行き/錦林車庫前方面行き)で「出町柳(でまちやなぎ)駅前」下車して徒歩5分ほど
2・市バス205系統(四条河原町・北大路バスターミナル行き)「葵橋西詰」下車して徒歩5分ほど
3・京都駅からJR奈良線で「東福寺駅」へ、そこから隣にある京阪本線「東福寺駅」で(出町柳ゆき)に乗り換え、終点の「出町柳駅」下車して徒歩5分ほど
北の下鴨神社本殿へは
1・市バス4系統(上賀茂神社行き)か市バス205系統(四条河原町・北大路バスターミナル行き)で「下鴨神社前」下車(または「糺の森」下車)
周辺の観光名所
葵橋西詰バス停近くには豆大福で行列の絶えない出町ふたばがあります。
南の鳥居側(旧三井家下鴨別邸近く)からのんびり歩けば、太古の自然を残し瀬見の小川や奈良の小川が流れる糺の森(ただすのもり)が広がります。本殿までの間には女性に人気の河合神社、縁結びにご利益のある相生社の連理の賢木(れんりのさかき)、鴨長明の方丈を復元した庵などがあり、休憩処さるやでは名物・申餅(さるもち)がいただけます)
また神社近くの下鴨茶寮は高級懐石で有名です。
広大な境内には太古の森
京阪出町柳駅から北へ向かい鳥居をくぐって暫く行けばまず鴨長明の方丈(復元)があります。方丈記を記した鴨長明は下鴨神社の神官の子として生まれたといわれています(諸説あります)。そしてお参りすると美人になれる(かも)と女性に人気の河合神社があります。鏡型に顔の書かれた絵馬に、自分のメイク道具を使ってお化粧をしたものを奉納して祈願します。さまざまにお化粧された沢山の方の想いの詰まった絵馬がずらりと奉納されています。
さらに北へ続く参道には、ゆったりと時が流れる「糺の森」(ただす)があり、のんびり散策しながら歩いていくと、南口の鳥居が現れます。鳥居の手前にある休憩所さるや(10:00~16:30)では明治の初めまで参拝客に親しまれていた、葵祭の申餅(さるもち)が復元されています。他にもぜんざいやおしるこ、夏には氷室の氷と名付けられたかき氷などもいただけます。
鳥居をくぐると左手に二本の木が途中から一本になった連理のさかきがあり、縁結びにご利益抜群と人気です。授与所では紅白のひもが結ばれた絵馬や縁結びのお守り、葵の葉っぱを模したピンクのハートの形の葵のお守りなども授与されています。
この辺りまでくるとやっと神社の境内なのだなという感じがします。楼門を抜け右手へ進むと夏の足つけ神事で有名な「御手洗池」があり この池に湧き出る泡をかたどったとされるのがみたらし団子で、神社近くのみたらし茶屋でいただけます。
本殿は国宝になっていて、ほかにも重要文化財がたくさんあり世界遺産にも登録されています。
毎年5月に行われる葵祭は平安時代を思わせる雅な行列が上賀茂神社まで練歩き、 その前儀として行われる流鏑馬神事と共に、毎年多くの見物客が訪れます。葵祭には欠かせない葵の自生地などもあります。
※境内のマップは公式サイトでご確認ください。