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清涼寺(嵯峨釈迦堂) 清涼寺式釈迦像と五臓六腑

清涼寺(以前を含んだ)の開基に関しては諸説ありますが、
奝然上人(ちょうねんしょうにん)が「お釈迦さまの生身仏の模刻」を宋から持ち帰り、山麓にあった嵯峨天皇の皇子・源融の山荘を没後にお寺にした、棲霞寺(せいかじ)に請来品とともに釈迦像を安置。愛宕山を中国の五台山に見立ててお寺の建立を図りましたが果たすことができず、弟子の盛算が志を継いで棲霞寺の一部を釈迦堂としたのが始まりと伝わります。融通念仏の道場として栄えたこともありましたが現在は浄土宗のお寺です。

清涼寺(嵯峨釈迦堂)みどころ

釈迦37才の時をそのまま写したと伝わる釈迦如来立像。「そのまま」と言うだけあり、異国の香り漂う表情をされています
インド・中国・日本と伝わってきた「三国伝来の釈迦像」と言われ、昭和28年(1953年)に胎内から経文や願文などたくさんの納入品が発見され、その中に絹で作った五臓六腑(中国の尼僧作と伝わります)があったことで、まさしく生身仏であるとされました。

五臓六腑の現物は体内に戻され、複製が本堂や霊宝館に展示されています。お釈迦様と納入品はともに国宝に指定されています。
人々から拝まれ親しまれた仏像は、清涼寺式釈迦像と言われその後多く模刻がされています。(現存する像も複数確認されています。)

光源氏の阿弥陀さま

清凉寺の前身は嵯峨天皇の皇子・源融の山荘だったとされていますが、源融といえば光源氏のモデルともいわれる人物です。
現在霊宝館にまつられる国宝の丈六阿弥陀三尊座像は、もとは棲霞寺のご本尊ですが発願者は源融と言われています。生前にかなわなかったものの一周忌に子孫が完成させたものとつたわり、お顔は生前の源融を写したものとも言われています。

霊宝館には阿弥陀三尊像のほかにも、多くの仏像が祀られるまさに仏像の宝庫です。
国の重要文化財に指定される文殊菩薩・普賢菩薩(帝釈天とも伝わる)・釈迦十大弟子像・地蔵菩薩・毘沙門天像などなど・・
春秋の2回、長期間開館されているのでこの時期に参拝されるなら、いかないなんてもったいない!ぜひとも訪れていただきたいお寺です。

ほかにも見どころ満載

嵯峨野の顔とも称されるどっしりとした仁王門(仁王像は室町期のもの)。
本堂正面掛かる大額「栴檀瑞像(せんだんずいぞう)」は黄檗隠元禅師筆によるもの・本堂内の裏側には「釈迦堂縁起」の一部を拡大した大きな壁画、そして五百羅漢図。個人的にはこの羅漢図が一番インパクトがあって、いつ訪れても引き込まれる感じでなかなかに見ごたえがあります。知らなかったのですが狩野一信筆の五百羅漢図下絵のようです。

境内には
嵯峨十景・五台の晨鐘としても名高い梵鐘があり、室町八代将軍足利義政・日野富子・足利義尚らの寄進によるものとされ、名前と日付が刻まれています。
本堂裏には広い庭園が広がり、弁天堂の周りに池のある池泉回遊式の庭園になっています。
嵯峨天皇・檀林皇后・奝然上人・源融の墓・豊臣秀頼の首塚もあります。

一切経蔵(輪蔵)は一般参拝者も入れて(要参拝料)、「一周回せば収められたお経全てを読んだ事になる」という有り難い必殺技まで体験出来ます。実はお気に入りの場所だったりします。

京都国立博物館と東京国立博物館に8福ずつ寄託されているためこちらで見ることはできませんが、奝然上人がお釈迦様とともに請来したと伝わる・絹本著色十六羅漢図(国宝)は北宋時代の中国から渡った羅漢像として唯一残るものとなっています。
またこちらも寄託されていますが、お釈迦様の誕生から・この像がいかにして清凉寺に渡ってきたのかなどの霊験譚が書かれた・釈迦堂縁起(狩野法源元信絵・青蓮院尊応法親王詞書六巻)(国の重文)も所蔵されています

嵯峨大念仏狂言

嵯峨大念仏狂言は京都三大念仏狂言(ほかに千本ゑんま堂(引接寺)のゑんま堂大念仏狂言・壬生寺の壬生大念仏狂言)との一つと言われ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
春と秋また毎年3月15日にはお釈迦様の入滅2月15日・涅槃会にちなんだに行われるお松明式に合わせて行われています。お松明式の日には公演の後におねりと松明の点火が行われます。
それぞれに1日に三番の演目が上演されます。

JR京都駅からアクセス

・市バス28系統(大覚寺行き)で「嵯峨釈迦堂前」下車してすぐ

・JR京都駅から嵯峨野線(園部・亀岡・福知山方面行き)で「嵯峨嵐山駅」下車して徒歩10分ほど、
※または嵯峨嵐山駅から市バス91系統(大覚寺行き)に乗り換え「嵯峨釈迦堂前」下車してすぐ

・嵐電嵐山駅から駅前のバス停「嵐電天龍寺」から(市バス28系統大覚寺行きか京都バス94系統清滝行き)に乗り換え「嵯峨釈迦堂前」下車してすぐ
※嵐電嵐山駅から徒歩10分ほど

※すぐ隣には、楠木正行(小楠公)の首塚のある宝筐院があります。、

拝観時間・年間行事

通常 9:00~16:00 大人500円
ご本尊の開廟は毎月8日11:00~と4・5・10・11月です。

★霊宝館開館(4・5・10・11月) 大人900円

★嵯峨大念佛狂言
3月15日(お松明公演)・4月第一日曜日・第二土・日曜日・10月26日に近い日曜日

◆清涼寺(嵯峨釈迦堂)周辺地図

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