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三千院 大和座りの菩薩と阿弥陀如来

「往生極楽院」では「大和座り」の珍しい菩薩さまを従えた国宝阿弥陀三尊像をお祀りしています。
三千院のある大原はJR京都駅からバスを使って1時間半ほど。
京都の市街地からは少し離れた山里にあり、苔むした美しい庭・桜・あじさい・紅葉・雪景色と一年を通してみどころの多いお寺です。

三千院みどころ

伝教大師最澄が比叡山東堂に一院を開いたのがはじまりの天台宗の寺院です。
平安時代には皇族の方が住持する門跡寺院となり(天台宗五箇室門跡の一つで 他は青蓮院門跡・妙法院門跡・毘沙門堂門跡・曼殊院門跡)、山麓の坂本・京都市中など移転と改称を繰り返し明治維新の後、現在の地に移り三千院と称しました。
慈覚大師円仁が中国山東省の魚山より請来した「声明」の道場が開かれ、融通念仏を広めた良忍上人が天台声明を大成した地でもあります。

三千院 現世の極楽浄土を織りなす仏像達

バス停を降りて境内までの参道は坂道が続き、沢山の土産物店が並びます。
そしてお寺の入口の階段を上りきると趣のある木造の御殿門が現れ、門をくぐり進んでいけば美しい日本庭園が迎えてくれます。
宸殿には伝教大師最澄作と伝わる薬師瑠璃光如来を安置しています(秘仏)。

国宝・阿弥陀三尊像が祀られる「往生極楽院」は平安時代末期よりこの地にあった別寺院でしたが、明治に三千院がこの地に移転してきた際に境内に取り込まれました。
阿弥陀様を中心に、向かって右に観音菩薩・左に勢至菩薩さまが控え正座のような「大和座り」という珍しいお姿をされています。(奈良の白亳寺を訪れた際に拝ませていただいた三尊像がこのお姿でした)

天井には舟底天井と呼ばれ二十五菩薩など極楽浄土が描かれています。
境内にある「円融蔵展示室」にはこの天井が原寸大で色鮮やかに再現され常設展示のほか特別展なども開かれます。
金色不動堂では毎年4月の中旬から1カ月ほど(日時は毎年変動)秘仏金色不動尊が公開されます。

呂律が回らないの語源

美しい節回しに乗せてお経を唱える声明ですが、「呂律(ろれつ)がまわらない」 の語源はその声明にあります。
声明には「呂様」「律様」という音調があってこの二つの違いをうまく表現できないことを、呂律が回らないと言うとのこと。
三千院を挟んで二つの川がありますがその「呂」と「律」にちなんで呂川と律川とつけられたそうです。
また川の上流にある音無の滝は良忍上人が声明の練習をしていた時に、滝の音が音律に同調して消えて無くなったといわれたことから名付けられたといわれます。
なんだかお酒がだいぶ回ってしまって、へべれけになってしまったことを指す意味に使われるのは、修行にいそしむお坊さんに失礼な気がしてしまいます。
毎年5月には声明と雅楽の合わさった宮中法会が再現され、美しい音に触れることができます。

美しい苔むした庭

三千院には有清園・聚碧園・紫陽花苑など複数の庭があります。
ガイドブックでよく見かけるわらべ地蔵の置かれた苔むした庭、春には桜・夏にはあじさいに美しい緑・秋には燃えるような紅葉、そして冬には静寂の雪景色 。
あじさい祭りやもみじ祭りも行われ、四季折々に美しい境内は時を忘れさせてくれます。
周辺は勝林院・実光院・寂光院・来迎院などもありますので併せて ゆっくり時間をかけて訪れたいスポットです。

JR京都駅から三千院へアクセス&周辺の名所

・京都バス17系統(大原行き)で「大原」下車して徒歩10分ほど

・地下鉄烏丸線(国際会館ゆき)で終点下車して、京都バス19系統(大原・小出石行き)に乗り換え 「大原」で下車して徒歩10分ほど

周辺の名所
三千院周辺には勝林院・実光院・寂光院・来迎院などがあり一日かけてゆっくり散策すれば、京都市内とは違った自然を満喫できるのんびり観光が楽しめます。

大原バス亭からは京都バス55系統で貴船・鞍馬方面へ向かうバスが一日三便出ています。(平日・土日祝全て11:00/14:00/16:10)
貴船口バス停までですが、バスの乗車時間は25分ほどです。
徒歩5分ほどで叡山電鉄の鞍馬口駅に出ますのでそちらから電車で鞍馬寺へ、また貴船口バス停から京都バス33系統に乗り換えると貴船神社方面へいくことができます。
朝少し早めに出かけ大原をめぐり、貴船・鞍馬方面まで足を延ばし、京都駅まで日帰りすることも可能です。

拝観時間

3月~10月 9:00~17:00
11月 8:30~17:00
12月~2月 9:00~16:30
大人700円

三千院と周辺地図

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