◆櫻本坊近鉄奈良駅からアクセス
近鉄奈良駅→大和西大寺で橿原線に乗り換え→
橿原駅から吉野線へ乗り換え 終点吉野駅から3㎞ほど
また吉野駅からロープウェイ、吉野山駅下車徒歩20分ほど
吉野駅から直接ならタクシーが便利です。
◆櫻本坊拝観時間
境内自由
11月7日~11月16日て天武天皇御神像・特別開帳
期間限定で宿坊があります詳しくは電話確認0746-32-5011
◆櫻本坊簡易歴史解説
天智天皇の時代に、吉野の離宮である日雄殿に滞在していた弟の大海人皇子が、夢告により一宇を建立したのがはじまりとされます。
「櫻本坊」と名づけ役行者の高弟日雄角乗に下賜されました。
◆櫻本坊 役行者神変大菩薩 21世紀の修験者道場
壬申の乱の前の年、吉野の地にとどまっていた大海人皇子が、ある日吉野の山に桜が咲き誇る夢を見ます。
次の日に目覚め山を見上げると冬だというのに、一本の木に桜の花が夢の通りに咲いていました。
この夢について役行者の高弟日雄角乗に相談されると 「桜の花は日本の王であり、皇子が天皇の位につかれるという良い夢でしょう」 という夢判断がされました。
壬申の乱に勝利し天武天皇となり、喜ばれた天皇がその桜の下に一宇を建立「櫻本坊」と名づけ、日雄角乗に下賜されました。
豊臣秀吉が吉野で花見の宴を開いたときは徳川家康の本陣になった場所で、この縁で徳川の菩提所になっていました。
しかし明治の廃仏毀釈で一時は衰退しました 。
その後金、峯山寺と共に修験の道場として復興され現在に至ります。
境内には「天武天皇夢見の桜」の碑としだれ桜があり、県下でも珍しいギンモクセイは樹齢350年と言われ県の天然記念物に指定されています。
本堂には役行者神変大菩薩が祀られ、木造地蔵菩薩・銅造釈迦如来坐像と共に重要文化財に指定されて秋に公開されています。
諸仏堂には廃仏毀釈の時に廃寺になった寺院の諸仏が集められ、役行者が感得した大聖歓喜天が併せれ祀られることから吉野の聖天さまとも呼ばれます。
現在は大峰山奥駆修行や高野山への巡礼が行われ、役行者霊蹟札所三十六寺社の一つにもなっており多くの修験者が訪れ、期間限定で宿坊も営まれています。