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愛宕念仏寺 西村公朝師と千二百羅漢

奈良時代に称徳天皇によって東山の地に創建された「愛宕寺」がはじまりと伝わります。
後に鴨川の氾濫によって廃寺になり、天台宗の千観によって復興され 千観がいつも念仏を唱えていたことから愛宕念仏寺と呼ばれるようになりました。

◆愛宕念仏寺仏像みどころ

石仏千二百羅漢の寺としてあまりにも有名です。
一時は勅願寺となったほどでしたが、興廃を繰り返し 残った本堂・地蔵堂・仁王門を現在地に移し復興が図られました。
戦時中に台風によって甚大な被害を受け廃寺となっていましたが、仏師として名高い西村公朝師が1955年から住職になり復興が始まり、1981年からは参拝者が自ら羅漢さんを彫って奉納する「昭和の羅漢彫り」がはじめられました。
当初は500羅漢が目標でしたが奉納者が後をたたず、10年ほどで1200体にもなりました。
一体一体表情豊かな羅漢様が境内を埋め尽くし、苔むしたさまがいい味を醸し出しています。公式SNSでは境内の様子が公開されています。

国の重要文化財にも指定される本堂には、本尊十一面千手観音が祀られ、両脇には小さいながらも二十八部衆群像(28体はありません)が安置されています。
もともとのご本尊であった千手観音像は千観が自ら一刀三十三礼にて彫ったと伝えられるもので「厄除千手観音」として信仰されていました。
現在のご本尊は左右のお顔が対象ではなく慈悲の二面性を表す「慈面悲面の千手観音」と呼ばれています。

火難よけのお地蔵さま

また地蔵堂に祀られる地蔵菩薩はあたご本地仏「火除地蔵菩薩」として古くより火難よけのご利益があるとされ 「火之要慎」のお札で知られています。

境内にはほかに、触れることのできる「ふれあい観音」、多宝塔にはおおらかな姿の釈迦如来、三宝の鐘などもあります。三宝の鐘は小ぶりの3つの釣鐘の真ん中に円形の撞木がつられていて内側から鳴らす形になり、それぞれに異なった音色を響かせます。
周辺のお寺からは少し離れているため訪れる人が多いとは言えませんが 、「嵯峨野めぐり始発点」と言われるこのお寺から嵯峨野散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

JR京都駅からアクセス

JR京都駅からJR嵯峨野線(園部・亀岡・福知山方面行き)で「嵯峨嵐山駅」下車して、徒歩6分ほどの「嵯峨小学校前」バス停から京都バス94系統大覚寺・清滝方面行きバスで「愛宕寺前」下車すぐ

嵐電嵐山駅前または阪急嵐山駅前から京都バス64系統・94系統「愛宕寺前」下車すぐ
いずれのバスも「清滝」行です。

正直に言って奥嵯峨と言われる地域にある、愛宕念仏寺のみ京都駅から行くのは時間がかかります。
バスに乗って「愛宕寺前」で降りて「愛宕念仏寺」を参拝、そこから愛宕神社一の鳥居~あだしの念仏寺にもお参りして、そのまま伝統的建造物群保存地区の街並みを楽しみながら坂道をのんびり下って、ほかの寺社や観光スポットを巡る、嵯峨野嵐山の散策ルートの一つとしてお参りされるのがお勧めです。

拝観時間・年間行事

9:00~16:15 水曜定休 大人500円

★息災護摩供 1月第三日曜日
願い事を書いて奉納された護摩木が焚き上げられます。火除札・十六羅漢大神通力供祈攸御札の授与あり。

★天狗の宴 11月第二日曜日
秋の紅葉祭です。
天狗様に扮した山伏の方々から、厄払いの御加持が受けられます。千観厄除札の授与あり。

★除夜の鐘 23:30~
3つの釣鐘が下がる「三宝の鐘」で除夜の鐘がつかれます。参拝者も鐘がつけます。

◆愛宕念仏寺周辺地図

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