第58代光孝天皇によって発願され次の第59代宇多天皇により創建され、世界遺産に登録される真言宗御室派総本山です。
宇多天皇が出家され第一世法皇になられてから 代々皇室出身者が住職を務める門跡寺院で、宇多法皇を流祖とする・いけばな御室流の家元でもあります。
2018年秋に金堂内の五大明王の障壁画が初めて公開され話題になりました。京都御所より移築されてから372年非公開だったもので色彩も鮮やかに残ります。これから公開される機会が増えることを期待したいですね。
仁和寺みどころとアクセス
天皇がお住いになっていたため「御室御所」と称されたことから御室仁和寺(おむろにんなじ)とも呼ばれています。世界遺産にも登録され、国宝・重要文化財が目白押しのお寺です。(特別展でしか見られないものも多いです・・・)
嵐電・御室仁和寺駅を下りると正面に二王門が見えます。そして2~3分ほどで着くのはこの二王門まで。
この門は京の三大門の一つ(ほかに南禅寺三門・知恩院三門)と言われ国の重要文化財です。
二王門からすぐの御殿には池を配した庭(御所庭園)・黒書院・白書院・宸殿・霊明殿があり、普段非公開の2つの茶室「遼廓亭・りょうかくてい」「飛濤亭・ひとうてい」は国の重要文化財。庭の池ごしに五重塔が見える景色は時代劇でおなじみの風景です。
名勝・御室桜と国宝・重文の宝庫
とにかく敷地が広いため二王門から中門(国の重文)までさらに150mほど歩き、御所の紫宸殿が移築された金堂(国宝)まではさらに150mほどです。
名勝・御室桜は中門をくぐった左側にあります。 こちらの桜は遅咲きで背が低いのが特徴です。
時代劇ではこの桜をバックに五重塔が映される映像などもよく見うけられます。
境内にはほかにもソメイヨシノやしだれ桜などもあり、春にはお花見に訪れる観光客で大変なにぎわいです。桜の形のかわいいお守りもあります。
中門から金堂までの間には観音堂や五重塔が、金堂のは周辺には御影堂・鐘楼・経蔵がありいずれも国の重要文化財です。
通常非公開の金堂内の五大明王障壁画・心柱を囲むように祀られる胎蔵界五仏や極彩色の仏画が美しく残る五重塔の初層内部・天海版の一切経を納めた八角形の輪蔵(回転式の書架)のある経蔵(国の重文)などが、京の冬の旅など非公開文化財特別公開などで公開されることもあります。
創建当時のものと伝わる阿弥陀如来像は少しふっくらとしたやさしい感じのするお顔立ちで国宝に指定され、現在は霊宝館に安置され春と秋の名宝展で公開
されています。珍しい孔雀明王の仏画も所蔵されこちらも国宝です。
御影堂前から西門を抜ければ、裏山に御室八十八か所霊場があります。
仁和寺八十八ヶ所ウォーク
そして個人的には御室といえば八十八ヶ所ウォークなのです。
金堂前の参道を西へ進むと西門へ出ます。そこからすぐの裏山に御室八十八か所霊場があります。四国八十八か所からお砂を持ち帰り埋めたところにお堂を建てたのがはじまりのようです。
一周約3㎞で2時間ほどのコースと言われていますが・・・これが中々にハードなのです。
小さなお堂には一番札所からそれぞれのご本尊と真言が書かれた札が架けられ 一つずつお参りしながらまわるのですが、アップダウンが結構あって中には足場の悪い所や急な坂道も・・ 気軽に挑戦はできますが、少し歩きやすい靴と心の準備が必要です。
通常は無料でいつでも歩けますが、一年に数度ほどスタンプラリーも開催されますので興味のある方はどうぞ!(御室八十八ケ所霊場公式サイト)
仁和寺二王門から歩いて10分ほどで妙心寺の北総門に出ます。
拝観時間・年間行事
境内自由
★御所庭園 大人800円
3月~11月9:00~17:00(16:30受付終了)
12~2月 9:00~16:30(16:00受付終了)
★御室花まつり 大人500円(庭園と共通券あり)
3月下旬~5月初旬 8:30~17:30(17:00受付終了)
※桜の時期のみ中門より中の境内(御室桜や五重塔のあるエリア)で伽藍特別入山料がかかります(文化財や桜の維持費です)
★霊宝館(春季名宝展) 大人500円
3月下旬~5月初旬 9:30~16:30(16;00受付終了)
★霊宝館(秋季名宝展)
10月初旬~12月初旬 10:00~16:30(16;00受付終了)
★茶室「遼廓亭・飛濤亭」
※5名以上で1週間前までに要予約
★いけばな展
生初式 毎年1月6日
御所庭園・宸殿にて、稚松の生花が宇多法皇に献華されます。
御室流華道流祖奉献全国挿花大会 5月中旬
御所庭園にて・宸殿などの屋内と屋外にいけばなの展示がされます。
JR京都駅からのアクセスと周辺の観光名所
・市バス26系統(御室仁和寺・山越行き)で「御室仁和寺」下車して二王門まですぐ
・西日本JRバス(立命館大学経由 高雄・栂ノ尾行き)で「御室仁和寺」下車して二王門まですぐ
※嵐電に乗りたい場合
・市バス50系統(立命館大学行き)・205系統(金閣寺・北大路バスターミナル行き)でいずれも「北野白梅町」下車して、嵐電(京福電鉄・北野線)に乗り換え、「御室仁和寺駅」下車して二王門まで徒歩2~3分分ほど
・JR京都駅からJR嵯峨野線(園部・亀岡・福知山方面行き)で「太秦駅」下車して徒歩5分ほどの、嵐電(京福電鉄・北野線)「撮影所前」で北野白梅町行きに乗り換え「御室仁和寺駅」下車して二王門まで徒歩2~3分分ほど
※二王門から金堂まで300mほどあります
周辺の観光名所
時間的にはJR嵯峨野線を使ってのアクセスが早いと思うのですが、せっかくこの地域を観光するならば、嵐電を使って沿線にある名所を訪れてみてはいかがでしょう。仁和寺は嵐電(京福電鉄・北野線)の沿線です。
「御室仁和寺駅」から北へまっすぐ伸びる緩やかな坂道を歩けば仁和寺二王門がすぐに見えてきます。春には御室桜と呼ばれる背の低い桜が境内に咲き誇り、五重塔をバックに美しい写真のとれる絶好の撮影スポットになります。轉法輪寺は仁和寺の東門から徒歩5分ほどの北東すぐにあり、白い漆喰が竜宮城の様だといわれる独特の楼門、「御室大仏」とも呼ばれ京都で一番大きな木造の阿弥陀座像、長さ5mを超える大涅槃図などを所蔵する通常は非公開の寺院です(要予約で拝観させていただけますが、法事などで無理な場合もあります。075-464-2668)
「妙心寺駅」からは日本最大の禅寺の妙心寺の北門が近く、「龍安寺駅」からは石庭の有名な龍安寺、「等持院駅」からは足利家菩提寺の等持院もあり、「北野白梅町駅」からは北野天満宮や千本釈迦堂・大将軍八神社・少し足をの延ばせば金閣寺・大徳寺・建勲神社方面へも行けます。
また「帷子ノ辻・かたびらのつじ」駅から嵐電(京福電鉄・嵐山本線)に乗り換えれば、国宝「弥勒半跏思惟坐像」のある広隆寺・太秦映画村・三柱鳥居が有名な蚕ノ社(かいこのやしろ、正式には木島座天照御魂神社このしまにますあまてるみたまじんじゃ)・芸能人に人気の車折神社(くるまざきじんじゃ)・終点の「嵐山駅」からは渡月橋、嵯峨野めぐりなどへ行くことができます。
嵐電は路面電車ですのでスピードものんびりで、駅名になっているのに駅からなかなかたどり着かない寺院、住宅街の軒先や車の行きかう大通りを走り抜けたりと、普通の電車とは違う景色を楽しみながら沿線にある観光名所を巡ることができます。
