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京都行事

京都 夏越の祓(なごしのはらえ)2016年

更新日:

私の住む地方ではあまりなじみのない行事が京都や奈良には沢山あります。
その一つが夏越の祓(なごしのはらえ)です。

本来は旧暦の6月末と12月末に半年ごとのケガレを払う宮中行事(諸説あり)で、
一年の前半・半年分のケガレを払い残り半年の厄除けや健康を祈願する行事が「夏越の祓」
大晦日に行われるのが「年越の祓」です。

茅の輪くぐり・形代流し・水無月(氷を模した和菓子)を食べて厄払いをするなどが行われ、
新暦の6月30日に行われているところが多いようです。
下記に挙げた神社以外でも多くの神社で行われているので、お好きな神社を見つけて参拝するもよし
神社めぐりをして違いを楽しむのよし、楽しく厄払いをして
後半の半年を乗り切りましょう。

追記
2018年版は京都 夏越の祓(なごしのはらえ)2018年をご覧ください。
2019年版は京都 夏越の祓(なごしのはらえ)2019年をご覧ください。

  6月30日の行事開始時間 その他
北野天満宮
夏越の大祓式
16:00~
人形神事あり
25日に御誕辰祭が行われ
縁日やライトアップあり
大茅の輪くぐりは5:30~(直径5mは京都で最大)
初穂料350円でミニ茅の輪の授与あり
白峯神宮 17:00~ 水無月の授与あり(数量限定)
大将軍八神社 16:00~  
吉田神社 16:00~ 人形を納め参列した方に茅の輪の授与あり
八坂神社 15:00~ 他に7月31日10:00~疫神社にて夏越祭
地主神社 15:00~ 500円で茅の輪のお守り授与あり
安井金毘羅宮 18:00~ 15日より人形が用意されています
平安神宮 16:00~ 当日参加できない方には人形にてお祓いあり
岡崎神社 18:00~ ミニ茅の輪の授与あり
貴船神社
夏越の大祓式
15:00~ お祓い料一人200円
形代を貴船川に流す神事あり
上賀茂神社
夏越大祓式
10:00~茅の輪くぐり
20:00~人形流し
境内の川での形代流し
人形一体100円
今宮神社 15:00~ 形代(やすらい人形)は忌火で焼納されます
建勲神社 17:30~ 有料で人形授与あり
平野神社 16:30~  雨天決行
伏見稲荷大社 15:00~  
藤森神社 15:00~ 初穂料500円で茅の輪守りの授与あり
城南宮 15:00~ 6月25日~30日9:00~16:00
茅の輪くぐり・人形流し
7月1日~7日9:00~16:00
愛車の茅の輪くぐり(車に乗ったままくぐります)
車折神社 17:00~ 6月1日~一か月間茅の輪くぐりができます
5月15~6月30日まで人形一枚100円で納めると
30日の御焚き上げにて清めていただけます
野宮神社 15:00~ 6月下旬から茅の輪くぐりができます
松尾大社 15:00~百度祓い
16:00~大祓式
6月28日13:00~茅の輪くぐり初め
6月29日9:00~「お祓いさん」授与・志納
6月30日7:00~「お祓いさん」授与・志納
お祓いさんとは短冊のついた茅です
6月30日以外    
八坂神社 7月31日
10:00~
疫神社にて夏越祭
「蘇民将来之子孫也」護符授与あり
祇園祭を締めくくる行事です
御香宮神社 7月31日
15:00と23:00
茅の輪くぐり神事
下鴨神社 立秋前夜
8月7日
18:30~
夏越神事(矢取神事)
御手洗池に斎竹(いみだけ)を立てて清め、
中央に斎矢(いみや)を立て、奉納された厄除けの
人形が流されると裸になった氏子の男子が
一斉に飛び込んで矢を奪い合う神事。

 

「茅の輪くぐり」(ちのわくぐり)、「形代流し」(かたしろながし)、水無月

神社の境内に作られた大きな茅の輪をくぐると病気や災いからのがれられるとされる
「茅の輪くぐり」神事は素戔嗚尊の故事によるものとされます。
昔、一人の旅人が旅の途中で一夜の宿を巨旦将来(こたんしょうらい)と
蘇民将来(そみんしょうらい)の兄弟に請います。
裕福な巨旦将来はそれを断り、貧しい蘇民将来は温かくかく迎えいれ
精一杯のもてなしをします。

後日、蘇民将来の元を再度訪れた旅人は実は素戔嗚尊であったと素性を明かし
家族に茅の輪で作った印を腰につけておくように言って去っていきます。
素戔嗚尊が去ると村に疫病がはやり、茅の輪を付けた蘇民将来の家族だけが生き残り
子々孫々まで繁栄したというお話です。

茅の輪くぐりの作法と禁止事項

茅の輪くぐりにはお作法があって、神社によって多少違いはあるようですが
代表的なものをご紹介しておきます。
「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延というなり」
(みなづきの なごしのはらえするひとは ちとせのいのち のぶというなり)
と唱えながら茅の輪を三度、八の字にくぐり拝殿へお参りします。

1・茅の輪の前で一礼し左足からまたいで左回りで一周する
2・また一礼して今度は右足からまたいで右回りに一周する
3・また一礼して左足からまたいで左回りで一周する
4・また一礼して左足からまたいでそのまま拝殿に進み、二拝二拍手一拝で参拝する

唱える言葉が違うところもあり、神社によっては参拝方法が記されているところもありますので
それぞれの作法に従って、正しく厄払しましょう。

そしてこの時に絶対にやってはいけないことがあります。
茅の輪を引き抜いて持ち帰ることです。
茅の輪は参拝者のケガレを吸収しているものなので
それを引き抜て持ち帰るといういことは、せっかく払ったケガレを
わざわざ持ち帰るということになるからです。しかも人の分まで・・・
知らずにやってしまいがちですが、くれぐれもお気を付けください。

「形代流し」(かたしろながし)

紙で作った人形(にとがた)に自分の名前や年齢などを書いて
体を撫でて罪やケガレを移して、身代わりに川に流して清めてもらうというものです。
地方によっては実際に川に入ってみそぎをするところもあるようです。

「水無月(和菓子)を食べて厄払いをする」

昔、宮中で旧暦の6月に氷室に貯蔵しておいた氷を食べ暑気払いをする行事があり
氷が貴重だった時代、庶民が氷に見立てたういろう生地に
厄除けの意味を込めた小豆を散らし、お菓子を作ったのがはじまりといわれますが
これは後に創作されたお話のようです(諸説あり)。
それでも古くから夏越の日に小麦餅を食べる風習はあったようで、
個人的にはこのおいしい厄払いが一番興味をそそられます。

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