鎌倉時代に日蓮上人の孫弟子・日像上人により創建されたお寺です。 火災・戦災による数度の移転を経て現在に至ります。 8つの塔頭を持つ本門法華宗大本山です。
妙蓮寺の見どころとアクセス
桂離宮の造営に携わったと伝わる妙蓮寺の僧・玉淵坊日首が作庭した十六羅漢の石庭、徳川家康も称賛したと伝わる妙蓮寺椿、秋から春にかけて咲く御会式桜、天明の大火ののちに御所より移された山門、狩野派の襖絵や本阿弥光悦の書などなど見どころの多いお寺です。
拝観時間・拝観料など
境内自由 | 水曜と年末年始は拝観休止 | |
方丈・庭 | 10:00~16:00 | 大人500円/中学生以下300円 |
収蔵庫の拝観 (要予約) |
10:00~16:00 | 別途300円が必要です。 (予約は075‐451‐3527へ拝観時間内に連絡を ) |
春の特別拝観と夜間のライトアップ (お寺まるごと美術館) |
3月下旬~4月上旬 |
昼間10:00~16:00 夜間18:00~20:30 |
秋の特別拝観と夜間のライトアップ (お寺まるごと美術館) |
11月中旬~12月初旬 |
昼間10:00~16:00 夜間18:00~20:00 |
年間行事
1月1日 | 元旦会 | 0:00~ 大みそかの除夜の鐘に続いて、日付の変わる0:00から元旦会国祷法要が行われ、甘酒が無料で振舞われます。 法要のあとには恒例の福餅がまかれ、参詣者は競って餅を拾って持ち帰り、元旦の朝のお雑煮にしていただきます。 |
2月3日 | 節分会 | 14:00~ 豆まきと追儺式 法要のあとには福引が行われ、星祭り祈願札(懐中お守り)をお申し込んだ方が福引に参加できます |
3月下旬~4月上旬 | 春の特別拝観と夜間のライトアップ | 上記の表をご参照ください |
11月中旬~12月初旬 | 秋の特別拝観と夜間のライトアップ | 上記の表をご参照ください |
12月31日 | 除夜法要 | 23:30~ 22:30~整理券108枚配布(志納金要) 0:00~ 法要の後に甘酒の無料接待あり・福餅まき |
京都駅からのアクセスと周辺の観光名所
1・市バス9系統「堀川寺ノ内・ほりかわてらのうち」下車して徒歩3分ほど
周辺の名所旧跡など
周辺には寛永の三筆の一人・本阿弥光悦の菩提寺の菩提寺である本法寺、茶道総合資料館、人形の寺宝鏡寺、鳴虎図や快慶作と伝わる阿弥陀三尊が祀られるる報恩寺、尾形光琳の屏風図を元に作庭されたといわれ見事な赤松と黒松がある妙顕寺、菅原道真公が祀られ紅枝垂れ桜の美しい隠れたお花見スポットの水火天満宮、織田信長が京都での定宿に使い、千利休がお茶会を開いたと伝わり、狩野元信筆と伝わる大涅槃図を所蔵する妙覚寺、「お寺まるごと美術館」を同時に開催している妙顕寺などがあります。
妙蓮寺の周辺地図
歴史とみどころ
京都で最初のお題目道場と言われています。
日像上人が町辻で行った説法を聞いた五条西洞院の柳酒屋が聖人に帰依し、未亡人が邸内に一宇を建立して聖人を招き、卯木山妙法蓮華寺と称したのが始まりと伝わります。
堀川四条に移り、皇室・伏見宮家と関係の深い日応僧正を迎えたことで、皇室や足利将軍家より崇敬を集め隆盛を極めましたが、「天文法難/天文法華の乱」によって京都にあった日蓮宗二十一本山は焼き討ちにあい、灰燼に帰し大阪に逃れました。
豊臣秀吉の時代になって聚楽第造営時に現在地に復興が叶い、27の塔頭を有する大寺院になりましたが、天明の大火によって、宝蔵・鐘楼を残してふたたび消失。現在は復興のなった8つの塔頭を有します。
十六羅漢の石庭
十六羅漢の石庭と呼ばれる枯山水の庭を持ち、伏見城から移されたと伝わる臥牛石と呼ばれる名石があります。
境内にある妙蓮寺椿は徳川家康も称賛したと伝わります。 紅色で一重のこの椿は紅妙蓮寺とも呼ばれる早咲きの品種で、 11月~3月の終わりころまで咲き続け、有料で分苗の配布も行われています(証明書付き)。
ほかにも10月から咲きはじめお釈迦様の誕生日4月8日頃ころ満開になる御会式桜や芙蓉が境内を彩ります。御会式桜は散った花びらを持ち帰ると「恋が叶う」と言われています。くれぐれも枝を折ったりしないように。
境内には赤穂浪士の遺髪を納めるお墓もあります。
宝物の数々
宝物殿には長谷川等伯一派による襖絵、本阿弥光悦筆「立正安国論」、 松尾社一切経などの寺宝が所蔵され通常は事前予約と別途拝観料が必要になります。
また宝物殿は春と秋にも特別公開され、2019年春からは庭園のライトアップも行われるようになりました。
「お寺まるごと美術館」と銘打って、妙顕寺とともに学生さんやアーティストの作品展示も同時に行われています。
妙顕寺のイベント内容は公式サイトでご確認くださいませ。