大正13年(1924年)に日本で最初の公立植物園「大典記念京都植物園」として開園しました。
戦中戦後には多くの樹木が伐採されるなど閉園を余儀なくされましたが、昭和36年(1961年)に再開しました。
京都府立植物園の見どころとアクセス
下鴨神社と上賀茂神社の中間あたり、賀茂川に沿った広大な敷地に約1万2千種もの花木が植えられています。
再開後には日本の森・洋風庭園・観覧温室・植物園会館などが整備され、
2009年以降は日本一おもしろい、心やすらぐ植物園をコンセプトに、植物展示場・四季彩の丘・ボタニカルウインドウ・昼夜逆転室・高山植物室などの施設が、またエコ路地・森のカフェ・北山カフェなどが建てられ、府民憩いの場になっています。
梅・桜・アジサイ・ショウブ・バラ・ツツジ・紅葉などなど一年を通して様々な花々が咲き、混雑を気にせずのんびりお花見や紅葉狩りを楽しめます。
入園時間・入園料など
9:00~17:00 (入園受付は16:00まで) |
大人200円・高校生150円・中学生以下無料 |
温室観覧 10:00~16:00(入室は15:30まで) |
入園料とは別に、大人200円・高校生150円・中学生以下無料 |
12月28日~1月4日は休園です イベントによっては開園時間が異なるときもあるので 京都府立植物園公式サイトにてご確認ください |
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近隣の方には年間パスポート(大人1000円)もお勧めです |
※敷地が広大ですので上記の公式サイトで公開されている園内マップで確認の上、お目当ての植物を見に行くとよいでしょう。
※入り口は、正門・北山門・賀茂川門と三ヵ所。トイレや自販機も多く設置され、コインロッカーなどもあります。
北山門隣にある「北山カフェ」では、自然に囲まれながらピザやパスタなどおしゃれなランチやディナーをいただくこともできます。
※園長さんの日記で、旬の情報などが公開されていますのでこちらからどうぞ。
JR京都駅からのアクセスと周辺の観光名所
1・市バス4系統(上賀茂神社行き)で「北山駅前」下車して北山門入り口へ徒歩5分ほど
2・京都駅から地下鉄烏丸線(国際会館行)で「北山駅」下車して3番出口から北山門入り口へすぐ
京都府立植物園と周辺の地図
一年中楽しめる都会のオアシス
南側にある正門から入園するとまず「正面花壇」がお出迎えです。
四季折々の花々が花壇を彩り、春のチューリップと奥に広がる桜(約130品種450本)のコントラストは見事です。
正面から少し行くと東西約200mに渡ってくすのき並木が続き、南側には比叡山を借景に西洋シャクナゲ・バラ園・噴水などの「洋風庭園」があります。
約300品種2000株の薔薇を中心に、針葉樹やキリシマツツジ、季節の草花などで洋風の雰囲気を演出しています。
くすのき並木をそのまま東へ進むと、「あじさい園」(約180種2500株)「はなしょうぶえん」(約200種1万株)「しゃくやく園」(約200種1500株)「竹笹園」(竹や笹約100種)懐かしいふるさとの山川を彷彿とさせる「日本の森・植物生態園」など和風な展示が心をなごませてくれます。
又くすのき並木の北側には約15000平方メートルの大芝生地が広がり、隣接する「森のカフェ」では開放感のあるテラス席で、軽食をいただくこともできます。
大芝生地の西にはちょっとした遊具のある「未来くん広場」キノコの屋根の「きのこ文庫」には子供向けの本が多数あって、子供に人気のコーナーになっています。
鏡池に面した大きな建物は、池に浮かんだ金閣寺のイメージと、北山連峰のシルエットを取り入れて建てられた「観覧温室」です。約4500種25000本にも及ぶ熱帯の植物が、9つのゾーンに分けられた展示で鑑賞できます。日本初展示・初開花などの植物もある、日本最大級の温室です。
北半分には自然林・なからぎの森
園の北半分は大小4つの池に囲まれた「なからぎの森」があります。約5500平方メートルの敷地にはエノキ・ムクノキ・ケヤキなどの落葉樹の古木、シイ・カシなどの常緑樹などの混生する自然林が広がります。
鎮守社である「半木神社」もあり、池のほとりにはカエデも多いことから秋には池に映える見事な紅葉を、また水車・ハス池・桜林・梅林・水琴窟などもあって一年を通して水辺の美しい景色を楽しむことができます。
他にも東アジアで唯一認められたディスプレイガーデンの花壇がある「ワイルドガーデン」、
250種600本もの椿の咲く「つばき園」、宿根草・水生植物・有用植物約1000種2000株を植栽する「四季・彩の丘」などみどころ満載です。
これだけのボリュームがありながら入園料が大人200円、中学生以下に至っては無料と本当にお得!お弁当を持ってピクニック気分で出かければ、お財布にも優しい癒しのスポットです。