京都奈良の仏像、特別公開特別拝観とアクセス方法

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第44回京の夏の旅2019

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この時期の定番になった「京の夏の旅」。文化財の特別公開のほか定期観光バスの特別コースやものづくり体験など、楽しいイベントが盛りだくさんです。ここではその中で文化財の特別公開情報を紹介してゆきます。

第44回京の夏の旅が7月6日~9月30日まで開催されます。

2019年は「京の御大礼/ごたいれい」(即位礼と大嘗祭/だいじょうさい)、「祇園祭創始1150年」「京町家・旧宅」と「京都の世界遺産登録25周年」をテーマに、通常非公開の建築、庭園などの文化財が9か所で特別公開されます。

天皇即位の礼とその後に行われる五穀豊穣を祈念する一代一度限りの大嘗祭を合わせて御大礼(ごたいれい)と称します。令和初の夏の旅では上賀茂神社下鴨神社で御大礼ゆかりの御神宝などが公開されます。

公開されるのは

上賀茂神社 本殿・権殿/下鴨神社 本殿・大炊殿/旧三井家下鴨別邸〈主屋二階〉/仁和寺 金堂・経蔵/仁和寺・観音堂/杉本家住宅/吉田家住宅/旧湯本家住宅/藤野家住宅です。

※4か所の町屋での見学では靴下を準備して訪れてくださいませ(素足やストッキングは不可です)。
京都に限らずお寺や神社を訪れる場合大きなところではスリッパが準備されている場合もありますがない場合も多く、原則靴を脱いでの拝観が多いので文化財保護のためと、自身の足の保護のために最低限靴下は準備されるとよいでしょう。

各公開場所へJR京都駅からのアクセス方法は第44回京の夏の旅 開催会場へのアクセスページをご覧ください

また文化財公開以外の定期観光バスの特別コースやものづくり体験などのイベントは京の夏の旅公式サイトをご覧ください。

追記:2016年京の冬の旅2018年京の夏の旅2019年京の冬の旅はこちらのページをご覧ください。

共通の基本情報

期間 時間 料金
2019年7月9日~9月30日 10:00~16:30(16:00受付終了) 大人600円・小学生300円

今回はほとんど施設ごとに開催期間や拝観料が異なりますので下記の表でご確認の上お出かけください。

公開施設ごとの詳細

施設名・時間・料金 施設ごとの拝観期間・見学休止日 京の夏の旅での公開状況など
上賀茂神社
本殿・権殿
大人600円・小学生300円

  京都最古の社の一つです。賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)を祀る「本殿」と常設の仮殿「権殿」(共に国宝)を神職の案内で特別参拝できるほか、貴重な御神宝が特別公開されます。
下鴨神社
本殿・大炊殿
大人600円・小学生300円
秀穂舎は16:00閉館(15:30受付終了)
8/1、9/1の10:00~11:00は本殿拝観不可
(※11時までは先に大炊殿を拝観できます)

京都最古の社の一つです。賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)を祀る「流造(ながれづくり)」の本殿(国宝)を特別参拝所から間近で見ることができるほか、神様の台所・大炊殿(おおいどの)(重要文化財)も拝観できます。

糺の森の中にある雑太社(さわたしゃ)は関西ラグビー発祥の地とされていて、秀穂舎ではラグビーワールドカップ2019年にちなんだ特別展も開催されます。

旧三井家下鴨別邸(主屋二階)
9:00~17:00(16:30受付終了)
大人600円・中高生400円
・小学生300円)

8/8~27のみ公開
(8/14・21は休館)
特別公開期間外は通常公開、水曜休館

7/19~28は夜間開館を行います
(17:30~21:00/20:30受付終了/1000円ワンドリンク付)

1925年に三井家の木屋町別邸にあった明治期の主屋を移築したもので国の重要文化財に指定されています。増築された「玄関棟」に続く「主屋」は、南に広がる庭園と一体となった開放的な造りで、庭園には灯籠や巨石などが配され、瓢箪型の池が作られています。通常公開されている主屋一階と庭園に加えて、主屋二階の座敷が特別公開されます。二階からの庭園の眺めを楽しめます。
仁和寺
金堂・経蔵
大人600円・小学生300円
 

国宝に指定される金堂は御所の紫宸殿が移築されたもので、現存最古の紫宸殿の遺構です。浄土図が描かれたお堂には阿弥陀如来や四天王が祀られています。

また経蔵には八角形の回転式輪蔵があり、天海版一切経が納められています。(ぐるりと回すとお経を読んだのと同じ功徳が得られるとされるのもですが、残念ながら回すことはできません。輪蔵を回してみたい方は、嵯峨野の清涼寺ではいつでも体験できますよ)

仁和寺
観音堂
9:30~16:30(16:00受付終了)
大人1000円・高校生以下無料
(大人のみ記念品付き)

7月17日~9月1日

春季(5月15日~7月15日)と秋季(9月7日~11月24日)にも公開されています。

落慶記念特別公開
6年にわたる修理を終え初公開されている観音堂には、色鮮やかな障壁画に囲まれ千手観音立像を中心に両脇侍に不動明王・降三世明王を従え、さらに二十八部衆、風神雷神像など全33体がずらりと堂内に安置されています。

限定御朱印も授与されています。

杉本家住宅
10:00~16:30(16:00受付終了)
大人800円 小学生400円

7月20日~9月30

9月30日を除く毎週月曜(祝・休日の場合は火曜)は休館。そのほか7月30日、8月9日・20日・27日、9月5日は休館

1870年に建てられた築150年・市内最大規模の京町屋で、建物は国の重文に庭は国の名勝に指定されています。
祇園祭では山鉾の一つ「伯牙山(はくがやま)」のお飾り場として使用され、また同時に屏風展が行われます。

ひな祭り・端午の節句での所蔵品の公開の他、解説員の方の案内による見学(不定期・要予約)なども行われています。
仏間の内陣の地下には仏壇を災害から守るために切石を積み上げて築いた穴蔵があって、現存する町家の中でも唯一の例と言われています。

吉田家住宅
(京都生活工藝館・無名舎)
10:00~16:30(16:00受付終了)
大人800円 小学生400円
7月25日~9月30

築110年の京町屋で国の登録有形文化財に指定されています。表屋造り・鰻の寝床と称される奥行きのある敷地に立てられた大きな商家で、街路に面した部分に店舗・奥に住居を別々に建て間を玄関棟でつなげています。

実際に現舎主が生活されていて、通常は予約制で公開されています。

旧湯本家住宅
10:00~16:30(16:00受付終了)
大人600円・小学生300円
9月1日~9月30日

初公開
相国寺の総門前東側にある、歴史家で「平安通志」(平安遷都以降の京都の歴史を記した史書)の編纂者・湯本文彦氏の住居で、歴史資料などが公開されます。

明治期に建てられた文人趣味の木造平屋建で、南側には大徳寺真珠庵の「庭玉軒」を写したと伝わる茶室があり、また建物内4畳半間の床柱に浄瑠璃寺の古材と伝わる丸柱が使われています。

藤野家住宅
10:00~16:30(16:00受付終了)
大人600円・小学生300円
9月1日~9月30日 初公開
大正時代に建てられた、大塀造り(だいべいづくり・住宅専用に建てられた塀付きの町家で、道に面して塀があり建物が道路に面していないことが特徴)で、数寄屋風の町屋です(国の有形登録文化財)。

公開場所の全地図

仁和寺で観音堂と金堂が別カウントされ公開場所は9カ所となっていますが、こちらの地図では仁和寺を1か所として全8カ所にマーカーをつけています。

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