広隆寺と聞いて最初に思い浮かぶのは、国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像という方が多いと思いますが、秘仏は年に1回だけ公開の聖徳太子33歳像と、霊宝館の薬師如来です。
広隆寺秘仏11月22日ご開帳、聖徳太子33歳像と霊宝館の薬師如来
霊宝館はいつ訪れても、心が震える仏像を拝めます。
もちろん、最も有名な弥勒菩薩半跏思惟像は、いつでも拝めます。
しかし、普段は扉が閉じている仏像があります。
霊宝館の薬師如来。
鬼気迫る表情の十二神将、その真ん中に鎮座しています。
扉が開くのは1年に1日だけ、11月22日です。
同日に本堂も開けられ、聖徳太子33歳像も拝することが出来ます。
広隆寺JR京都駅からアクセス
1・市バス28系統(大覚寺行き)か・206系統(大徳寺・北大路バスターミナル行き)で「四条大宮/しじょうおおみや」下車して、徒歩すぐの嵐電(京福電鉄)「四条大宮駅」から(嵐山駅行き)に乗り換え「太秦広隆寺駅/うずまさこうりゅうじ」下車してすぐ。
2・京都バス73系統(苔寺・すず虫寺行き)で「太秦広隆寺前」下車してすぐ。
3・地下鉄烏丸線(国際会館行き)で「烏丸御池駅/からすまおいけ」下車して、地下鉄東西線(太秦天神川行き)に乗り換え終点「太秦天神川・うずまさてんじんがわ」下車して、さらに嵐電(京福電鉄)「嵐電天神川」から(嵐山駅行き)に乗り換え「太秦広隆寺駅/うずまさこうりゅうじ」下車してすぐ。
拝観時間
9~17時(12月~2月は16時30分まで)
簡易歴史解説
縁起によれば七世紀前半、聖徳太子から秦河勝が仏像を賜り寺を建立したのが始まり。 日本書紀や広隆寺縁起などにより諸説あり。京都府最古の寺と言われる。
仏像
最も有名なのは霊宝館に安置されている国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像。
しかし霊宝館内は、飛鳥~鎌倉時代の仏像の宝庫。
特に弥勒菩薩の反対側に安置されている、3メートル超の不空羂索観音立像、 3メール弱の千手観音立像は、どちらも国宝。
弥勒菩薩にみとれて、見逃さないようにしたい。
広隆寺十二神将
霊宝館入口から入るとすぐ、四天王の2体を両脇に薬師如来の眷属、 十二神将がズラリと並ぶ。
奈良県新薬師寺の十二神将と甲乙付けがたい。
オススメの見方は7,8メートル程離れ、12体を全て視界に入れること。
圧巻と言うか壮観と言うか、薬師如来と十二神将の世界が現出します。
(薬師如来は年1回11月22日のみに開帳されます)