◆十輪院近鉄奈良駅からアクセス
近鉄奈良駅・JR奈良駅からから奈良交通バス天理駅・下山行き「福地院前」下車徒歩5分ほど
または近鉄奈良駅から徒歩20分ほど
◆十輪院拝観時間
9:00~16:30(月曜休み・祝日の場合は翌日)
高校生以上400円中学生300円小学生200円
12月28日~1月5日・1月27日・1月28日・8月16日~8月31日拝観休止
◆十輪院簡易歴史解説
元正天皇の勅願寺で吉備真備の長男・朝野宿禰魚養(あさのすくねなかい)開基 で創建されたと伝わりますが、詳しいことはわかっていません。 本尊地蔵菩薩は霊験あらたかとして古くより信仰され 室町時代までは広大な寺域を誇りましたが・兵火や明治の廃仏毀釈によって 当初のものは本堂・十三重塔・南門・が残るのみになっていて 校倉作りの経蔵は東京国立博物館に移築されています。
◆十輪院 国宝本堂と本尊石仏地蔵菩薩
国宝に指定される本堂は石仏龕を拝むための礼堂として建立されました。
石仏龕(せきぶつがん)とは石でできた厨子のことで、本尊石仏地蔵菩薩を中心に両脇侍に釈迦如来・弥勒菩薩が浮き彫りされ 他にも聖観音・不動明王・十王・四天王などが また上部には北斗七星・九曜・十二宮・二十八宿の梵字が彫られています。
高さ・幅はほぼ2・5mあり訪れる前に写真で見たときは、ここまで大きなものだとは思っていませんでした。
かつては色彩も施されたいたと伝わりますが、お地蔵様を中心にお堂の奥に仏さまが居並ぶさまは圧巻です。
棺やお骨を安置するための引導石が手前に置かれ、少し薄暗く見えずらい場所はお寺で用意されている懐中電灯で照らして、よく見てくださいと案内して頂きました。
こちらには他にも十三重石塔や石に線刻された曼荼羅・不動明王などあり、護摩堂に祀られる不動明王は智証大師作と伝わり、古くから「一願不動尊」として信仰されています。
建築家ブルーノタウトや森鴎外などに称賛された庭園は 四季折々に咲く美しい花々で訪れる方たちを楽しませています。