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伏見稲荷大社 京都一周トレイルの四ツ辻

外国人が選ぶ日本の観光地第1位の伏見稲荷大社、 全国に約3万社あるといわれる「お稲荷さん」の総本宮で、五穀豊穣・商売の神様として大人気なスポットです。初詣では約270万人もの人々が訪れる関西でナンバーワンの初詣スポットです。

伏見稲荷大社・散策ウォーキングコースとしてもオススメ

まずはなんといっても、どこまでも続く千本鳥居の赤いトンネルが見どころです。
山頂の一ノ峰までの巡拝コースが4㎞2時間コースと言われますが、途中には大小さまざまな末社がたくさんあって小さな鳥居が所狭しと奉納されています。 そんな風景、風情を楽しみながら登るならもうすこし余裕が欲しいところです。

途中には食事のできる茶屋などもありますが、こちらはお休みのこともあるので注意が必要です。とにかく歩いて歩いて四ツ辻まで出ると、視界が開けふもとの街のきれいな景色が広がります。
一ノ峰まではさらにのぼりが続きます。

実はこの四ツ辻は京都一周トレイルのルートになっていて、泉涌寺~清水寺~将軍塚を経て大文字山まで歩いていくこともできます。時間に余裕があって健脚の方はトライしてみるのも良いかもしれません 。
(境内は24時間開放されているので好きな時間に歩けます)

鳥居の漢字は外国の方に大人気!

登りで見る千本鳥居はTVや雑誌写真で見るものより更に鮮やかで神秘的ですが、下りで見る千本鳥居は字がビッシリ(登りで見た同じ鳥居の裏側です)。そう、奉納された個人や会社の名が記されているのです。
なるほど!やっぱり実際に訪れてみないと分からないものだな~と実感!それはそれで楽しい思い出となりました。

ところが、この鳥居の漢字が海外からの観光客には大人気で格好良く神秘的に見えるらしく、日本人とは逆で、漢字の部分が写るように写真撮影を行う方、更に漢字部分のみをアップで撮影する方もたくさんいらっしゃいます。おもしろいですね。

そしてこの千本鳥居を抜けたところにある奥社奉拝所にはおもかる石があります。
お願い事をして持ち上げ、思っていたよりも軽いと感じれば願いが叶うというもので、こちらのほかには今宮神社のあほかしさんや松尾大社の重軽石(おもかるいし)などがあります。

お餅を的に~初午とおキツネ様

伏見稲荷大社を創建したのは渡来系豪族・秦伊呂具(はたのいろぐ)と伝わります。
稲を積むほど豊かな生活を送っていた伊呂具が餅を的にして弓を射たところ、餅が白鳥となって山の峰に飛んでゆき、舞い降りたところに稲が実り伊呂具はそこに社を建て、「イネが生った」のでイネナリ~イナリと呼んだのが始まりと伝わります。

また餅を的にしたことで五穀の神様の祟りを受け、伊呂具のうちは貧しくなってしまい、この行いを悔いた子孫が山から杉の木を持ち帰り、その木が根付いて育てば福がくるが、育たなければ福は来ないだろうと、そして無事杉がそだち再び栄えたというお話が残っています。

お稲荷さんと言えば神使のキツネ初午の日でしょう。境内には狛犬ならぬ狛キツネがお社入り口を護っています。
稲荷の神が稲荷山に鎮座されたのが2月の初午の日だったとされることから、この日に初午大祭を行い五穀豊穣を願って祈願します。

そして一年に一度・この日にのみ授与されるのが「しるしの杉」です。
伊呂具の伝承などで、稲荷詣の時には杉を持ち帰る風習があったそうで、特に初午の日には枝がなくなってしまったと歌が残るほどだったといわれます。もとは持ち帰って植え根付かせるのが習わしだったそうです。
現在はあらかじめ用意された「しるしの杉」を商売繁盛・家が栄える縁起物として初午の日に授与されています。

また油揚げがキツネの好物とされたことから、油揚げにお稲荷さんのおかげでもたらされたお米を詰めた、いなりずしが作られるようになったといわれています。
稲荷大社の周辺には いなりずしを売るお店がたくさんありますよ~。駅の構内で売っていたのにはさすがにちょっとびっくりでした。
初午・・・実は関東ではあまりなじみのない行事なのです・・・大人になるまで知りませんでした・・・

東寺と稲荷大社

私たちが京都を訪れるとき絶対に外せないお寺の一つが東寺です。
その東寺と伏見稲荷大社には大きなかかわりがあるとされています。

東寺の五重塔を創建する際に稲荷山の大木を切って使用したところ、ときの天皇が祟りによって病気になってしまい、その罪滅ぼしに従五位下の官位を授けたところ病気が快方に向かったとされています。(のちに正一位まで昇格しています)

また空海と稲荷神の出会いには伝説があります。
空海は紀州田辺で身の丈8尺の異形の老人に出会います。以前出会ったことのある稲荷神の化身であると語るその老人は、空海に会えたことをよろこんで自分の弟子にならないかと誘います。
しかし空海は、お会いして約束したことは忘れていないけれども、日本で密教を広めたいのでそれを守護してほしいとお願いします。
そして京の都に東寺がありそこに国を鎮護する密教を興すので、必ずお越しくださいと約束を交わします。

約束通り椙(すぎ)の葉を持ち稲を担いで、東寺の南門にやってきた神とお供の方を喜んで迎え、食事やお菓子でもてなし、一行には八条二階の柴守の家に留まっていただきます。
その間に京の南東に東寺の造営のために材木を切り出す山を定めて、この山に17日の間祈りを捧げて稲荷神に鎮座いただいた。これが伏見稲荷であり、空海は神輿を造って伏見稲荷~東寺~御旅所を巡行させたといわれ、この御旅所が八条二階の柴守の家と言われます。

5月3日に行われる稲荷祭の還幸祭では、御旅所からおよそ30台の供奉列奉賛列を従えた5台のトラックに乗せられた御神輿が、東寺の前で御供と読経を受け氏子地域を巡行したのちにお社にお戻りになります。

にぎやかな裏参道

伏見稲荷大社を訪れるとき楼門までまっすぐに続く表参道ルートと、楼門を通らずに本堂や熊鷹社までつながる裏参道ルートがあります。
この裏参道ルートとってもにぎやかなのです。
初めて行った時にはこちらの参道に気づかず、次に訪れたときに下りルートで千本鳥居をくぐらずに真っすぐ降りるルートをたまたま降りてきてびっくり!でした。

途中は鳥居もなく観光の方もほとんどいなくて、さっきまでの喧騒は??違う神社??な感じでしたが、
楼門付近まで下りてくればお土産もの屋さんや飲食店、神具やさんなどがびっしり。
小さな鳥居やおキツネさんのお面やグッズなどなど・・なんとも楽しい参道でした。
出店されているお店などは商店街の公式サイトで見ることができますよ。

伏見稲荷といえば、おみやげもやっぱり鳥居。その場で奉納も出来ますし、持ち帰り用もあります。もちろん神社で授与していただける様々なものも豊富に揃っています。

JR京都駅からアクセス

・市バス南5系統(稲荷大社・竹田駅東口行き)で「稲荷大社前」下車してすぐ。
・JR京都駅からJR奈良線で「稲荷駅」下車してすぐ。
・JR京都駅からJR奈良線「東福寺」下車して、隣の京阪電車「東福寺」で(淀屋橋・中之島方面)へ乗り換え「伏見稲荷駅」下車して徒歩5分ほど

※JR「稲荷駅」は大鳥居側から、京阪「伏見稲荷駅」は北側のお店や屋台の並ぶ参道からのアクセスになります。

拝観時間・年中行事

境内自由
御祈祷などは8:30~16:00

★歳旦祭 1月1日
国家の安寧と一年の無事を祈念します。

★奉射祭 1月12日
御弓始神事です。神矢で邪気や陰気を祓い・陽気を迎えるます。

★節分祭 節分の日
9時から行われる祭典後・11:30・13:00の3回、豆まきが行われます。

★初午大祭
稲荷の神様が稲荷山に鎮座されたのが初午の日とされることから、五穀豊穣を願って祈願します。
この日限りの「しるしの杉」の授与があります。

★稲荷祭・神幸祭 4月20日近くの日曜日
5基の御神輿が氏子地域を巡行して、御旅所・奉安殿に納められます。
★稲荷祭・還幸祭 5月3日
およそ30台の供奉列奉賛列を従えた5台のトラックに乗せられた御神輿が、東寺の前で御供と読経を受け、氏子地域を巡行したのちにお社にお戻りになります。

★田植祭 6月10日
神前に供される御料米の稲苗を神田へ植えて五穀豊穣を祈念するお祭で、平安朝の衣装に身を包んだ神楽女によって「御田舞」が舞われる中、♪茜襷に菅の笠~のいでたちの早乙女らによって田植が行われます。

★大祓式 6月30日
茅の輪をくぐって半年の厄を払います。

★本宮祭
宵宮祭・7月本宮祭の前日
本宮祭・7月土用入後初の日曜又は祝日
宵宮祭では石灯篭や・数千に及ぶ献納された提灯に灯がともされる万灯神事が行われます。
千本鳥居をはじめ至るところに提灯がつるされ灯がともされると、境内は幻想的な雰囲気に包まれます、

★抜穂祭 10月25日
6月に田植祭で植えられた稲を刈りとるお祭りです。11月に行われる新嘗祭に供えられ、稲わらはお焚き上げされます。

★火焚祭・御神楽 11月8日
全国から奉納された火焚串十数万本が焚き上げられ、罪障消滅、万福招来が祈念されます。
夕刻よりは御神楽が奉納されます。

★新嘗祭 11月23日
抜穂祭で収穫された新穀がお供えされ、国の平安が祈念されます。

★大祓式・除夜式 12月31日
一年の厄を祓い、一年無事すごせたことへ感謝する除夜祭が行われます。

伏見稲荷大社周辺地図

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