鎌倉時代・法然上人が弟子の安楽・住蓮と共に念仏三昧の行を修した鹿ヶ谷の草庵が起こりと伝わります。江戸時代に知恩院の第38世萬無和尚が法然上人ゆかりの地に念仏道場を建立することを発願し、門弟の忍澂和尚により再興されたお寺です。
法然院の見どころとアクセス
哲学の道より山のほう(東側)へ歩いていくと趣のある茅葺の門が現れます。本堂には阿弥陀如来・観音・勢至菩薩・法然上人像などが 経蔵には釈迦如来・毘沙門天・韋駄天が安置され多くの経典の版木が収蔵されています。
方丈には狩野光信筆の襖絵(重要文化財)と堂本印象による襖絵があり 庭園には名水として有名な「善気水」が湧き出しています。
中庭の三銘椿(五色散り椿・花笠椿・貴椿(あてつばき))をはじめとした椿が見ごろを迎えるころに方丈庭園や方丈襖絵などが公開されます。手水鉢には水面に椿の花が浮かべられ、阿弥陀如来像の前には来迎の際にお供をする25菩薩を表す25輪の散華が椿でされます(毎朝のお勤めで生のお花が並べられ、季節ごとに違ったお花が使われるそうです)。山門を入って両側にある白砂檀(びゃくしゃだん)には季節に合わせた模様が描かれ、参拝者を迎えてくれます。
紅葉の名所でもあり、爽やかな初夏のころには青もみじが境内を彩ります。
拝観時間・拝観料など
通年 | 6:00~16:00 | 本堂前までの境内は自由(本尊阿弥陀如来にはお参りできます) |
4月1日~7日 春の特別公開 |
9:30~16:00 | 500円 中庭の三銘椿などが見ごろを迎えます |
11月1~7日 秋の特別公開 |
9:00~16:00 | 800円 方丈庭園・襖絵・など |
12月31日 除夜会 |
一般参加自由 |
JR京都駅からのアクセス
1・市バス100系統(清水寺・銀閣寺行き)で「法然院町」下車して徒歩10分ほど
2・市バス5系統(銀閣寺・岩倉行き)で「浄土寺」下車して徒歩10分ほど
3・市バス17系統(錦林車庫行)で「浄土寺」下車して徒歩10分ほど