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法然院 三名椿と生花の散華

鎌倉時代・法然上人が弟子の安楽・住蓮と共に念仏三昧の行を修した鹿ヶ谷の草庵が起こりと伝わります。
「承元の法難」の舞台となった地でもあり荒廃していましたが、江戸時代に知恩院の第38世萬無和尚が法然上人ゆかりの地に念仏道場を建立することを発願し、門弟の忍澂和尚により再興されたお寺です。

法然院の見どころとアクセス

哲学の道より一筋東・山側のほうの道を北へ歩いていくと趣のある茅葺の門が現れます。
山門を入って両側にある白砂檀(びゃくしゃだん)には季節に合わせた模様が描かれ、参拝者を迎えてくれます。

本堂には阿弥陀如来・観音・勢至菩薩・法然上人像などが、経蔵には釈迦如来・毘沙門天・韋駄天が安置され多くの経典の版木が収蔵されています。
方丈には狩野光信筆の襖絵(重要文化財)と堂本印象による襖絵があり、庭園には名水として有名な「善気水」が湧き出しています。

中庭の三銘椿(五色散り椿・花笠椿・貴椿(あてつばき))をはじめとした椿が見ごろを迎えるころに、方丈庭園や方丈襖絵などが公開されます。
手水鉢には水面に椿の花が浮かべられ、阿弥陀如来像の前には来迎の際にお供をする25菩薩を表す25輪の散華が椿でされます(毎朝のお勤めで生のお花が並べられ、季節ごとに違ったお花が使われるそうです)。
紅葉の名所でもあり、爽やかな初夏のころには青もみじが境内を彩ります。

法然配流の悲劇「承元の法難」

承元の法難」の舞台となった地でもあります。
法然上人は弟子の安楽・住蓮と共にこの地に草庵を結び、念仏三昧の行を修し六時礼讃を唱えられていました。
六時礼讃とは一日に六度・南無阿弥陀仏を唱える行で、念仏を唱えれば救われるとした教えが広がり、信仰する人が増えていくことに危機感を持った、もとからあった仏教教団から朝廷へ念仏の禁止が訴えられます。
中には念仏さえ唱えれば何をしても許されると解釈し悪事を働く者もいて、法然上人が他の教団との争いや悪事を働くことを禁止するなどして、しばらくの間は朝廷も対応を保留にしている状況でした。

そんな中、後鳥羽上皇が熊野参詣で留守にしていた折、弟子の安楽・住蓮が行った念仏の集会に、上皇に寵愛を受けていた女官の松虫・鈴虫が参加して、そのまま出家してしまうという事件が起きてしまいました。
この一件で上皇の逆鱗に触れ、安楽と住蓮を含む4人が死罪。そして親鸞を含む弟子7人と法然上人は流罪になりました。
(親鸞と法然上人は僧籍をはく奪された上に、新潟と四国にそれぞれ配流されています)
数年後、赦免の宣下が下されましたが、帰京後すぐに法然上人は亡くなってしまい二人は再開することはできませんでした。
この事件で草庵は荒廃していましたが、江戸時代に知恩院の第38世萬無和尚と門弟の忍澂和尚によって再興され現在に至ります。

拝観時間・拝観料など

本堂前までの境内は自由(本尊阿弥陀如来にはお参りできます)
6:00~16:00

★春の特別公開 4月1日~7日
★秋の特別公開 11月18日~24日
方丈庭園や方丈の襖絵などの伽藍内、中庭の三銘椿の特別公開で、期間中は要拝観料です。
椿の見ごろは春の公開時です。拝観時間や料金などの詳細は法然院公式サイトをご確認くださいませ。

★除夜会 12月31日
一般参加自由

JR京都駅からのアクセス

・市バス7系統(四条河原町・銀閣寺行き)で「浄土寺」下車して徒歩10分ほど
・市バス5系統(銀閣寺・岩倉行き)で「浄土寺」下車して徒歩10分ほど

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