京都奈良の仏像、特別公開特別拝観とアクセス方法

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京都洛東 京都明王

法住寺 慈覚大師円仁の不動明王、身代わり不動

更新日:

平安時代中期に源為光が夫人と息女の菩提を弔うために創建したのがはじまりのお寺です。
また後白河法皇が院の御所を造営された地でもあり、隣には後白河院の廟・法住寺陵(ほうじゅうじみささぎ)があります。

法住寺みどころとアクセス

後白河法皇が院政を行った「法住寺殿」が営まれた地で 往時は広大な敷地を誇り敷地内に三つの御所がいとなまれていたと伝わります。隣にある三十三間堂は御所の敷地内に平清盛の寄進によって建立されたもので、 新熊野神社新日吉神社も建立されていました。
木曽義仲に焼き討ちされ、数年後に法皇は別の地で崩御されましたが この地に埋葬され、江戸期まではその御陵を守るお寺として続いてき、明治の神仏分離令によって御陵とお寺は切り離され現在に至ります。
サザエさんの作者長谷川町子さんの菩提寺としても知られています。
行事ごとの限定御朱印が数多くあるお寺ですので、興味のある方は訪れてみてはいかがでしょう。

拝観時間と料金

9:00~16:00、通常拝観料500円
(お寺の方の案内による拝観になりますので20分~30分ほどかかります)
また行事によって時間や料金が異なりますので詳しいことは下の表をご参照ください。

お写経と精進料理 12月29
~1月3日以外の毎日
10名以上・一ヶ月前までの予約です(3000円・参拝料・納経料込)
10:30~11:00までの受付の場合、写経の後に食事
12:00に受付の場合は食事の後に写経
精進料理のみの場合は11:30までに受付(2500円・参拝料込/10名以上で一ヶ月前までの予約は同じです)(075-561-4317)
お不動様の縁日 毎月28日 10:00~と14:00~護摩が厳修されます。
護摩木200円~
毎月28日のみの限定御朱印(500円)あります
御祈祷3500円~を申し込むと特別に内陣で護摩祈祷が受けられます
修正会
新春護摩祈祷会
1月1日
~1月7日
元旦の7:00より初護摩が厳修され、終日祈願者の方でにぎわいます
無病息災大根炊き 1月15日に近い日曜日 9:00~16:00(なくなり次第終了)
不動明王に祈願した大根炊きが振る舞われます(一碗1000円護摩木付き)
10:00~/12:00~/14:00~護摩法要 各時・限定50枚「牛王牘(ごおうふだ)」が授与されます
また後白河法皇のお像が特別に公開されます。
大根炊き限定御朱印500円(300枚限定)・限定お守り600円(この日のみ授与されます)
初不動縁日 1月28日 毎月28日に行われるお不動様の縁日うち一年で最初の縁日です。
10:00~と14:00~護摩が厳修されます。
力こんにゃく・力餅のご供養(志納)があります。
護摩木200円~
毎月28日のみの限定御朱印(500円)あります
御祈祷3500円~を申し込むと特別に内陣で護摩祈祷が受けられます
節分会 2月3日 開運厄除けの星まつり・採灯大護摩供(ほしくさいとうごまく)が厳修されます。
10:00~ 甘酒のお接待があります
10:30~ 山伏と鬼や天狗に扮した人々が周辺のお店などをまわって厄払い、商売繁盛、開運を祈願します。
11:30~14:00 節分会厄除ケ御前2000円以上をお納めた方に食事券(立春大吉祥札付き)が配られます
12:00頃~ 餅つき・舞妓さんによる小餅まるめの後におぜんざいが振る舞われます
13:30~ 鬼法楽・豆まき 福豆と福餅がまかれます
14:00~ 開運・厄除ケ 星まつり 採燈大護摩供
15:00~ 天狗御加持による笹酒の振る舞いがあります
護摩木200円~ お札付き福豆500円
節分会御朱印(1000円)
つり雛展 2月28日
~3月3日
開催日はカレンダーによって毎年変わります
9:00~16:00
期間中は毎日30枚、限定御朱印が授与されます(拝観料・御朱印込みで1100円/つり雛拝観のみは600円)御朱印のみの受付はありませんのでご注意下さい。
つり雛(住職のご親族お手製)のほか段飾りの雛人形・洋人形などが所狭しと飾られます。
涅槃会 3月15日 14日~16日に松村景文(江戸期の絵師)の大涅槃図が掲げられます。15日には10:00~/14:00~護摩供法要が行われます。
涅槃会御朱印(600円・数量限定)
花祭り 4月1日~8日 阿弥陀堂内陣にお釈迦様の誕生仏が祀られ、甘茶をかけて参拝します(外陣からは撮影可)
参拝料500円(甘茶のお接待あります)
身代わり不動尊
春の大祭
4月28日 10:00~/14:00~護摩供法要の後、内々陣で間近にお不動様を参拝できます。五色の紐でお不動様との結縁をいただきます。
春の大祭御朱印500円(数量限定9:00~16:00)
身代わり不動尊お札入り御祈祷3500円~
特別大護摩木1000円/護摩木7束1400円(叶守(かなえまもり)付き)
護摩木30束6000円(叶守(かなえまもり)とお供え物の授与)
3000円以上お供えの申し込みをすると桃色の叶守(かなえまもり)とお供え物の授与があります
法皇忌 5月3日 10:00~法要参加の受付開始
11:00~法要
11:30~御神楽の奉納
12;40~ 昼食(3000円・特別拝観料1000円込み)
法要に参加できなくても9:00~16:00まで特別拝観は行われています(拝観料1000円)
後白河法皇像 特別開帳 5月1日~7日 参拝料500円(3日のみ法皇忌のため1000円)
期間中は今様歌が境内に響きます。
特別御朱印(数量限定500円)5月3日にはさらに限定の御朱印があります
盂蘭盆会 8月16日 11:00~護摩供法要
護摩木200円~
11日~16日に五山送り火御朱印(限定300枚・600円)
地蔵盆 8月23日 9:00~お掃除
10:30~法要
お地蔵様の前掛け奉納(1000円)・お塔婆奉納(500円)
18日~23日にお地蔵さま縁日御朱印(限定200枚・500円)
前掛けを奉納した方には限定50枚の御朱印(500円)の授与もあります
今様合の会 10月第2日曜日 15:00~阿弥陀堂にて
参拝料1000円(パンフレット付き)
後白河法皇像が特別開帳されます(9:00~16:00参拝料1000円)
参拝料込の御朱印(3枚2000円・100枚限定)があります
葉菊の饗宴
(はぎくのきょうえん)
11月3日 16:30~受付
17:00~開演
会食付き6000円 行事の内容は参加者のみがわかるとのことです。
参加希望者は3日前までにご連絡を(075-561-4317)
身代不動尊大祭 11月15日 10:00~護摩供法要
11:00~和太鼓や琴・ご詠歌などの奉納
13:30~御廟への特別参拝・山伏問答・鬼法楽・お稚児さんの行列
14:00~採燈大護摩供
15:00~天狗御加持の笹酒長寿湯お接待
11:00~14:00 護摩木3本以上納めるとうどんとぜんざいのご供養が受けられます(数量限定)
また1000円以上納めるとお食事のご供養が受けられます
護摩木200円~
10月15日~11月12日の間に特別護摩木10束を奉納すると見開きの御朱印がいただけます(2000円)。住職が不在の場合は授与されませんので連絡してからお出かけください(075-561-4317・御朱印のみの授与はありません)
前年に残った御朱印が10月15日~11月14日まで授与されます(500円)
義士会法要 12月14日 10:30~法要
拝観料1500円(討ち入りそば・お茶席・護摩木付き)
法要の後に舞妓さんによる献茶式、住職の説法の後お茶席(15:00まで)
お茶席は一席30~40名の先着順ですので、混雑時には待つことも覚悟で。参加できない場合は持ち帰り用のお茶菓子をいただけますので、寺務所に声をかけてください。舞妓さんはお茶席が終わるまでいらっしゃいます。
法要参加者には限定御朱印があります(2000円・討ち入りそば・お茶席・護摩木付き)
義士会法要御朱印(500円)もあります。(法要前・法要中は授与されませんのでご注意ください)
終い不動 12月28日 10:00~と14:00~護摩が厳修されます。
護摩木200円~
毎月28日のみの限定御朱印(500円)あります
御祈祷3500円~を申し込むと特別に内陣で護摩祈祷が受けられます
お不動様カレンダー販売 12月14日 30枚限定2000円

こちらのお寺は行事内容を詳しくお知らせコーナーで紹介されていますので(行事によっては写真入りです)、興味のある方は公式サイトもご覧ください。

JR京都駅からのアクセスと周辺の観光名所

1・市バス106系統・110系統・100系統・206系統・208系統(清水寺や博物館・三十三間堂行き)で「博物館三十三間堂前」下車して徒歩5分ほど
※三十三間堂の東隣です

周辺の観光名所

名所といえばなんといっても妙法院の境外仏堂・蓮華王院三十三間堂です。2018年に45年に及ぶ1001体の千手観音菩薩立像の修復が終わり重文指定が昇格になり、ご本尊と風神雷神・二十八部衆を含む堂内全ての仏像が国宝に指定されました。いつお参りさせていただいてもお堂内では壮観以外の言葉が見つかりません。三十三間堂は後白河上皇が院政を行った法住寺殿内に、平清盛の寄進によって建てられた仏堂です。

隣にある養源院は淀殿が父浅井長政供養のために創建し、お江の方が伏見城の遺構を移築し再建したもので、自刃した鳥居元忠らの血の残る血天井が有名です。
法住寺殿の鎮守社として建てられた新日吉神宮(いまひえじんぐう)には、猿が神使とされることから阿吽の狛猿やさるのお守りなどがあります。

秀吉ゆかりの遺構や神社も数多くあります。妙法院の庫裏は豊臣秀吉が方広寺大仏殿の千僧供養を行った際、出仕した千人の僧の食事を準備するために建てた物と伝わり国宝です。
方広寺は奈良の大仏さまが焼き討ちにあった際、代わりに京に大仏をと秀吉が発願し、大仏さまを安置するために創建されたお寺で、大仏さまは天災や火災で残ってはいませんが、大仏殿跡は緑地公園になっていて境内を仕切っていた石塁が残ります。また豊臣家滅亡の引き金になったとされる国家安康の梵鐘も残ります。秀吉を祀る豊国神社は大仏殿跡の敷地に明治に再建されたものです。三十三間堂の南側に残る南大門と築地塀(太閤塀)は秀吉が築いたもので当時は方広寺の南限でした。

智積院は秀吉と対立して全山焼き討ちにあった根来寺(和歌山県)を、秀吉の死後に建てられた豊国神社と3歳で死去した棄丸の菩提寺・祥雲寺の敷地を徳川家から与えられ再興したものです。国宝に指定されている長谷川等伯一門による障壁画は、祥雲寺の客殿を飾ったものでした。智積院東にある阿弥陀ヶ峰の中腹・約500段の階段を上った先に豊国廟があり秀吉が眠っています。

京都国立博物館にも近く、館内には便利堂・前田珈琲・ハイアットリージェンシーの直営ショップやカフェ、レストランがあり、京博限定のお土産やカフェメニューなどが楽しめます。

赤穂四十七士木造と身代わり不動

ご本尊は慈覚大師円仁によって造立された不動明王で「身代わり不動」と呼ばれています。
木曽義仲が御所に攻め入った際、危うく命を落とすところだった法皇の身代わりとなって、時の天台座主だった明雲大僧正が敵の矢に倒れました。この時のことを法皇は「お不動様が明雲となって自分を助けてくれた」と涙された、という逸話が残ることからそのように呼ばれるようになったと伝わります。
大石内蔵助が山科に隠棲していた時には、遊郭へ通う途中にこのお不動様に祈願をし 後に大願成就したことがよく知られています。毎年11月15日に行われる不動大祭では大護摩供が修され多くの信者の方が訪れます。

他にも後白河法皇の木造、赤穂浪士四十七士の木造、親鸞聖人が造られたと伝わる阿弥陀如来立像、 親鸞聖人そば食い座像などもあります。法皇が愛したといわれる「今様合せ」(歌合わせ)など 年間を通して様々な行事が行われています。

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