2019年1月26日~27日にかけて奈良の平城宮跡で古代から現在へと続く奈良のいいとこ尽くしのお祭りが開催されます。
奈良県内の39市町村がそれぞれの魅力を、食・伝統芸能・ワークショップなどでPRして、興味を持った地域にはぜひ足を運んで頂きたいとの思いが満載のお祭りです。
26日の夕刻からは(18:15頃~)若草山の山焼きが開催され、お祭りの会場から春の訪れを告げる山焼きを一望にできます。
追記:2020年は1月25日(土)~26日(日)に開催されます。
25日 11:00~19:00(若草山山焼き 18:15分頃~予定)
26日 11:00~18:00
第5回目になる2020年は初めてリレーマラソンが行われます。参加希望者は1月13日まで申し込みができますので公式サイトをご覧くださいませ。
なお詳細は後日公開予定ですので、下記に掲載の2019年に行われた行事内容をご参考にどうぞ。
詳細は2020年ちとせ祝ぐ寿ぐまつり(大立山まつり)をご覧くださいませ。
大立山(おおたてやま)まつり
立山(たてやま)とは、人形(ひとがた)などの造り物を身代わりにして、降りかかる厄を落とす江戸時代から続くといわれる風習のことで、今でも奈良県内の各所で行われています。
当日会場にはさまざまな立山が展示され、さらに極彩色の四天王像をかたどった巨大な立山が朱雀門前に据えられ、夕闇を迎えるころ灯りが点され曳きまわしが行われます。また若草山の山焼きに合わせて花火も打ち上げられます。
4回目になる今年からは「ちとせ祝ぐ寿ぐまつり(ちとせほぐほぐまつり)」と名称を変え、奈良県内の魅力を発信します。
まだまだ始まったばかりのお祭りですが、長く続く奈良の冬の風物詩になっていくといいですね。
さむい季節に広大な屋外での行事になります。暖かくしてお出かけくださいませ。
行事日程予定と会場へのアクセス
会場 平城宮跡・朱雀門ひろば
1月26日 11:00~19:00(若草山山焼き 18:15分頃~)
1月27日 11:00~18:00
会場へJR・近鉄奈良駅からのアクセス
平城宮跡はお祭りの会場になる朱雀門付近(南端)から大極殿(北端)まで歩いて約15分ほどかかります。(とにかく広く、敷地の中に近鉄電車の線路が走り運行時間には電車が横切っていきます。)
最寄り駅は「近鉄大和西大寺駅」になり、近鉄奈良駅からは近鉄奈良線で2駅です。
1・当日は大和西大寺南口とJR奈良駅西口から無料シャトルバスが運行される予定です。(15~20分間隔で運行予定)
※通常大和西大寺駅南口から路線バスは発着していませんのでご注意ください。
2・JR奈良駅西口(16番乗り場)または近鉄奈良駅(8番乗り場)から土日祝のみぐるっとバスも運行されています。平城宮跡方面への平城宮跡ルート(青いバス)で「朱雀門ひろば」下車してすぐ。(運賃100円)
3・大和西大寺駅から歩いてアクセスする場合は、駅南口から会場の朱雀門付近へ徒歩20分ほどになります。
イベントは大きく分けて3つ
見る 大和の伝統芸能とまつり
食べる 地域自慢のあったかもんと特産品
作る学ぶ ワークショップ
見る・26日の伝統芸能 開催予定時間
市町村名 | 時間 | 行事 |
川西町 (磯城郡・法隆寺の東側にある町です) |
12:50~13:00 | 能楽観世流仕舞 「仕舞・しまう」とは謡を伴奏に面・装束を着けずに能の一部分を舞うことです。川西町は能楽観世流発祥の地といわれています。 |
葛城市 | 13:15~13:35 | けはや相撲甚句(じんく) 甚句とは民謡の一つで、江戸時代末期に力士が余興的に土俵で歌い、踊ったことからこの名がついたといわれる五七調の囃子歌で、大相撲の巡業などで披露されています。 |
吉野町 (吉野郡) |
13:50~14:15 | 鬼火の祭典 吉野の金峯山寺で行われている節分行事が披露されます。 |
御杖村(みつえむら) (宇陀郡) |
14:30~14:50 | 菅野(すがの)の獅子舞 獅子舞のほか子どもを肩の上にのせての舞や、天狗のような鼻の長い面をつけた「ハナナガ」がコミカルな動きで会場を盛り上げます。 |
平群町(へぐりまち) (生駒郡) |
14:55~15:20 | へぐり時代祭 平群にゆかりのある古代から戦国時代までの歴史人物に扮した行列です。 |
安堵町 (生駒郡) |
15:25~15:35 | なもで踊り 雨乞い祈願の太鼓踊り(風流踊り)です。飽波(あくなみ)神社に伝わる絵馬を参考に復活した踊りです。 |
東吉野村 (吉野郡) |
15:40~16:10 | 小川まつり 村内8つの太鼓台(お神輿に太鼓が乗ったもの)が丹生川上神社(中社)境内で競い合います。喧嘩祭りとも呼ばれる勇壮なお祭りで、今回は2台の太鼓台が登場します。 |
河合町 (北葛城郡・法隆寺の南側にある町です) |
16:15~16:40 | 砂かけ祭り 大和の奇祭として知られ、廣瀬神社(廣瀬大社)で行われる五穀豊穣を祈るお祭りで、砂を沢山かけあうほど豊作になるといわれます。 本当のお祭りでは神楽歌を謡いながら田植えを行う所作を行う「殿上の儀」と、雨粒に見立てた砂をかけあう「庭上の儀」が行われ、前身砂まみれになりながら五穀豊穣を祈る楽しいお祭りです。 |
奈良市 | 16:55~17:15 | 平城山(ならやま)相撲甚句 甚句とは民謡の一つで、江戸時代末期に力士が余興的に土俵で歌い、踊ったことからこの名がついたといわれる五七調の囃子歌で、大相撲の巡業などで披露されています。 |
大和高田市 | 17:20~17:35 | 白拍子(しらびょうし)の舞 源義経の寵愛を受けた白拍子・静御前(しずかごぜん)生誕・終焉の地と伝承される大和高田市で、地元の龍王宮(石園坐多久虫玉神社(いそのにますたくむしたまじんじゃ))で奉納されている舞いです。 |
高取町 (高市郡・明日香村の南にある町です) |
17:55~18:15 | 鼓城(こじょう) 高取町を拠点に活動する和太鼓チーム「鼓城」による演奏です。 |
香芝市(かしばし・二上山の北東に広がる市です) | 18:20~19:00 | 大和よさこい 若草山焼きの開始とともに「よさこい鳴子踊り」が披露されます。会場の皆さんも参加できます。 |
27日の伝統芸能 開催予定時間
市町村名 | 時間 | 行事 |
桜井市 | 12:50~13:10 | 大和すくね相撲甚句 日本で初めて相撲が行われ野見宿禰(のみのすくね)が勝利した、と日本書紀にも伝承される桜井市で活動する会による相撲甚句の披露です。 |
天理市 | 13:25~13:45 | 紅(べに)しで踊り 大和神社で雨乞い祈願成就の感謝を踊りにして奉納したのがはじまりとされ、長く途絶えていたものが近年復活され、天理市の無形民俗文化財に指定される踊りです。 |
広陵町 (北葛城郡・法隆寺の南側にある町です) |
14:00~14:30 | 広陵金明太鼓(こうりょうきんめいたいこ) 広陵町は竹取物語の舞台とされ、村の運営する施設に巨大なかぐや姫像があることで知られます。かぐや姫が生まれたのが金明孟宗竹とされることから、それにちなんだ名前を冠し活動をする和太鼓チームによる演奏です。 |
大淀町 (吉野郡) |
14:45~15:15 | 第17期ちびっこ桧垣本座(ひがいもとざ) 能楽の囃子のルーツとされる「桧垣本猿楽」を継承するために稽古している、ちびっこたちによる「高砂」が披露されます |
御杖村(みつえむら) (宇陀郡) |
15:30~16:00 | 桃俣(もものまた)の獅子舞 伊勢太神楽の流れをくむ伝統の舞を次世代に伝える活動をする桃俣獅子舞保存会と協力団体による獅子舞の奉納です |
田原本町 (磯城郡・耳成山の北側に広がる町です) |
16:10~16:30 | 風流舞(ふうりゅうまい) 田原本町は能楽発祥の地といわれ、観光協会を中心に発足した和楽器集団「奏楽」による演奏と踊りが披露されます。 |
奈良市 | 16:40~17:10 | バサラ祭り 奈良で行われているストリーとダンスを中心としたお祭りです。派手な衣装、奇抜なメイク、烈しいダンシングパフォーマンスで観客を魅了します。 |
奈良市 | 17:20~17:40 | 宝亀殿(ほうきでん) 奈良坂町に拠点を置く和太鼓グループによる演奏です。 |
食べる
26・27日両日とも39市町村から地域自慢のあったかもん(あたたかい食べ物)や特産品がブースに並びます。
イノシシの肉を使った肉まん・シカ肉入りラーメン・牡丹鍋などのジビエ料理など、蔵元さんの作った粕汁・地酒の飲み比べなど体の温まりそうなメニュー、他にも・うどん・スープ・カレー・鍋などなど、地鶏や銘柄豚など地域の特産物をふんだんに使ったあったかもんやプリン・ぜんざい・クッキー・ケーキなど甘味の数々もお目見えします。出店予定ブースはこちらから。
作る学ぶ(ワークショップなどなど)
事前申し込み制の有料イベントにネットで申し込みをされた方には優先的で「アイスコーヒーのくつした 大立山まつり2019 奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつりオリジナル」が進呈されます。(数量限定です)
古代の技法でかんざしに彩色を施す講座・天然素材でお香を作る講座・チョコレートを使って銅鏡の鋳造方法を学ぶ講座などのワークショップ
対談・復元された古代の衣装を身にまとい、出土した木簡から復元した天平のフルコースを堪能する体験
お寺でお坊さんの講和を聞くイベントなどなど、楽しく奈良を学べるイベントが盛りだくさんです。