欣浄寺(ごんじょうじ)へアクセス
JR京都駅からJR奈良線「藤森駅」で下車して徒歩11分ほど
または京都駅から地下鉄烏丸線・新田辺行き「伏見駅」で下車して徒歩10分ほど
拝観時間
10:00~16:30・境内自由
本堂の大仏さまの拝観は志納で予約が必要ですので075-642-2147へお問い合わせください
欣浄寺 伏見大仏とみどころ
木造では日本で一番大きいといわれる丈六の毘盧遮那仏を本堂にお祀りしていることから
「伏見大仏欣浄寺」とも呼ばれています。
曹洞宗の開祖・道元が1230年に創建し閉居したことから「深草閉居」の史跡とも言われます。
当初は真言宗のお寺でしたが、後に曹洞宗となり、浄土宗に改宗され、
さらに曹洞宗に戻って現在に至ります。
深草少将と小野小町の百夜通い伝説の地
百夜通い伝説とは
深草少将が思いを寄せる小野小町に百日通ってくれたらあなたの思いを受け入れますといわれ
毎夜毎夜通ったものの、最後の一日を残して雪の夜に亡くなってしまったという悲恋のお話で
かつてこの地に深草少将の屋敷があり、ここから山科の小町の元へ通ったと言われています。
境内の中央には小町が美しい姿を映したという「小町姿見の池」があり、
その東側にある竹の下道は「少将の通い道」と呼ばれ、
訴訟のある人がこの道を通ると願いがかなわないといわれています。
池のほとりには小町と少将の供養塚が仲良く並び、
「墨染の井戸」は少将の涙のように涸れることがない「涙の水」と呼ばれ
今でも現役の井戸として使われています。
そして本堂には少将が小町に送った手紙を焼いた灰で作ったという「深草少将張文像」もあります。
毎夜通ったといわれる山科の「隨心院」はここから約6㎞ほどにあり、
そちらにも文塚や日数を数えるため使った榧(かや)を植えたものが育ったと伝わる榧の木が残り
3月下旬には伝説をテーマにした「はねず踊り」が行われています。
小町が少将の供養のために蒔いたと伝わる樹齢1000年ほどの榧の大木は周辺に何本か残り
創作されたはずのお話にこれだけ多くのゆかりの品が残るのは面白いものです。