◆伝香寺近鉄奈良駅からアクセス
近鉄奈良駅から徒歩10分ほど
◆伝香寺拝観時間
9:00~17:00
月曜拝観休止ただし椿の開花時期は休みなし
(幼稚園の行事で休みのこともあります)
300円(椿開花時は400円)
◆伝香寺簡易歴史解説
鑑真和上の弟子・思託律師により開かれたお寺と伝わります。
◆伝香寺 奈良三名椿と 裸形地蔵菩薩
幼稚園の脇にひっそりと建つ小さなお寺です。
境内にある椿は東大寺の糊こぼし・白亳寺の五色椿と共に奈良三名椿に数えられ 一枚ずつ花びらを散らすことから「散り椿」と呼ばれています。
一時は荒廃していましたが、戦国時代の大名・筒井順慶の母芳秀尼が 若くして亡くなった息子の菩提を弔うために、唐招提寺の泉奘(せんじょう)を開山に迎え再興し、 花の香りの絶えない寺院をと発願して建立されたので伝香寺と号しました。
本堂は当時のもので国の重要文化財に指定されています。
椿は芳秀尼が堂前に供えたもの(三代目)と伝わり、色の盛んな時に散っていくことから「武士の(もののふの)椿」とも呼ばれています。
本堂に安置される本尊釈迦如来座像は 豊臣秀吉が京都方広寺に建てた大仏の試みの仏と言われています。
こちらで見所なのは、はだか地蔵と呼ばれる裸形地蔵菩薩像でしょう。
◆秘仏 長谷式十一面観音菩薩と舎利壺
裸のお地蔵様に本物の衣服を着せるもので、毎年7月23日の地蔵会に衣替え法要が行われます。
極彩色の四天王が描かれた厨子に安置され穏やかなお顔の仏さまです。
体内に納められていた長谷式の十一面観音菩薩と舎利壺は 毎年3月12日の本堂特別開扉の時のみ公開されます。
お寺は奈良県内の十か寺の地蔵をめぐる、大和地蔵十福に参加されていて、地蔵菩薩は受付で申し出れば 時間内ならばいつでも特別に参拝させていただけます。