江戸時代後期から明治初期に活躍した「柴田是真」随一の襖絵が残る寺院です。
また明治宮殿(かつて皇室の中心的な施設で戦災で焼失)にあった、花の丸大天井に描かれていた100種以上に及ぶ花の画を襖絵として復活させるプロジェクトが進行中で、今も残る柴田是真による下絵をもとに、日本で唯一の宮絵師・安川如風氏によって色鮮やかに描かれた襖絵が春や秋に特別公開されています。
大雄院の見どころとアクセス
1603年に石川光忠が播州竜野城主であった父、石川光元の菩提を弔うためと、祖父である石川光重の香華所(香華とは仏前に供える香と花のこと)として慧南玄譲(えなんげんじょう)を開祖に、光忠の叔父でもあり慧南玄譲の法祖でもある妙心寺53世の蘭叔玄秀(らんしゅくげんしゅう)を勧請開祖として創建されました。
当初は伏見城にあった石川家の屋敷を移したものでしたが、1670年に新しく建て替えられ、1727年には光忠の100年の遠忌を営む際に、現在の方丈が再度建て替えられました。
方丈にある襖絵72面は、江戸時代末期から明治にかけて日本画家・蒔絵師として活躍した柴田是真の筆によるものです。
拝観時間・拝観料など
時間 | 拝観料など | |
春の特別公開 | 4月中旬~5月中旬 10:00~16:00 |
600円 |
秋の特別公開 | 11月上旬~12月初旬 10:00~16:00 |
600円 |
座禅会 | 毎月第一・第三土曜日 | 予約・参加費不要 |
大雄院へJR京都駅からのアクセスと周辺の観光名所
1・JR京都駅から山陰本線(園部・亀岡行き)で「花園駅」下車して徒歩5分ほど(南総門まで)
2・市バス26系統(御室仁和寺・山越行き)で「妙心寺北門前」下車してすぐ(北門まで)
3・市バス50系統(立命館大学行き)・101系統(二条城・北野天満宮・金閣寺行き)・205系統(金閣寺・北大路バスターミナル行き)でいずれも「北野白梅町」下車して、嵐電(京福電鉄・北野線)に乗り換え、「妙心寺駅」下車して徒歩5分ほど(北門まで)
※北門から南総門までは500mほどあり、大雄院は北門からの方が近いです