大黒寺JR京都駅からアクセス
京都駅から市バス81系統「肥後町」下車徒歩5分ほど
または近鉄京都線「丹波橋」駅下車徒歩10分ほど
大黒寺拝観時間
6:00~18:00(開門・閉門)境内自由
大黒寺簡易歴史解説
もとは円通山長福寺といい平城天皇の皇子で後に空海の弟子になった 真如法親王による創建と伝わります。 江戸時代になり、薩摩藩の祈祷所となりご本尊を大黒天としたことから 大黒寺となり通称薩摩寺とも呼ばれました。
大黒寺 弘法大師空海作、秘仏大黒天
江戸の初めに薩摩藩邸の近くにあった長福寺に、島津家の守り本尊である大黒天が祀られていることを知った当時の藩主義弘公が、伏見奉行・山口駿河守に懇願し薩摩藩の祈祷所として、出世大黒天を本尊にお祀りしたことから大黒寺と改称し、薩摩藩との関わりの深さから薩摩寺とも呼ばれました。
ご本尊の大黒天は弘法大師空海作と伝わり、60年に一度甲子の年に御開帳されます(次回、甲子の年は2044年)。
境内には寺田屋騒動の際亡くなった有馬新七ら9名の墓碑があり、これらは西郷隆盛が建立したと伝わります。
また西郷隆盛ら幕末の志士たちが国事を論じたとされる一室も残り、ゆかりの書や肖像なども残されています。
江戸時代に当時の伏見奉行の悪政を直訴した天明伏見騒動の文殊九助や、木曽川治水の責任を取って犠牲となった、薩摩藩家老・平田靭負(ゆきえ)の墓もあります。
京都六大黒天霊場の第6番札所で、境内に新しく掘られた井戸から沸く清水は「金運清水」と名付けられて 大黒天に供えられ、金運・出世・子孫繁栄などにご利益がある霊水として、この水を求めに多くの方が訪れます。
追記:2016年京都非公開文化財春季特別公開
本来、60年度に一度のご開帳である秘仏大黒天ですが、2016年非公開文化財特別公開で、ご開帳される事になりました。
日程、拝観時間は
京都非公開文化財2016春季特別公開でご確認下さい。
今春は伏見洛南地域中心に公開されます。