元は嵯峨天皇の離宮、嵯峨院で、9世紀に寺となり大覚寺となりました。後に後嵯峨・亀山・後宇多と三人の上皇が入寺し嵯峨御所とも言われ、明治まで代々法親王が住持を務める格式高い門跡寺院でした。
大覚寺 みどころとアクセス
収蔵庫に藤原時代の五大明王を安置しています。 新しいもの、小さいものを含め、数々の明王さまを拝めます。
東寺、醍醐寺と並び、五大明王を拝観したい方にはオススメしたいスポットです。
また60年に一度しか開封されない嵯峨天皇宸筆の般若心経が奉安されていて(2018年に開封公開され話題になりました。次はまた60年後・・・無理です)、写経の根本道場としても知られます。
いけばな「嵯峨御流」の総司所(家元)でもあり、秋には細い花びらの「嵯峨菊」(嵯峨野独特の野菊)が境内で公開されます。
拝観時間・拝観料など
通年 | 9:00~17:00(16:30受付終了) | 大人500円・小中学生300円 |
大沢の池 | 9:00~17:00(16:30受付終了) | 200円 (文化財維持協力金として) |
3月中旬~5月中旬 | 春季名宝展 9:00~17:00(16:30受付終了) |
大人800円・小中高生600円 (拝観料含む) |
8月20日 | 宵弘法 17:00~20:30 |
拝観料無料 護摩祈願 300円・万灯会御献灯 500円 ご供養1000円・灯籠流し2000円 大沢の池で行われる万灯会「嵯峨の送り火」です。灯籠流しやコンサートなどが壮大なスケールで行われます。 |
中秋の名月の前後3日間 年によって開催時期が異なります |
観月の夕べ 17:00~20:30(受付終了) |
大人500円・小人300円 ※昼夜入れ替えなし ※舟席などは別途料金がかかります。 大沢の池で行われるお月見行事です |
10月~11月頃 | 秋の名宝展 9:00~17:00(16:30受付終了) |
大人800円・小中高生600円 (拝観料含む) |
11月初旬~12月初旬 | 真紅の水鏡 17:30~20:00(受付終了) |
大人500円・小人300円 ※昼夜入れ替え制 大沢の池で紅葉の時期に行われるライトアップです |
※行事ごとに限定御朱印の授与があります
JR京都駅からのアクセス
1・市バス28系統(大覚寺行き)で終点下車してすぐ
2・JR京都駅から山陰本線(園部・亀岡方面行き)で「嵯峨嵐山駅」下車して、市バス91系統(大覚寺行き)で終点下車してすぐ
※または嵯峨嵐山駅から徒歩15分ほど
3・嵐電嵐山駅から駅前のバス停「嵐電天龍寺」から(市バス28系統大覚寺行きか京都バス94系統清滝行き)に乗り換え、「大覚寺バス停」下車してすぐ
※または嵐電嵐山駅から徒歩20分ほど
大覚寺と周辺の地図
優雅に観月
まず、宸殿の建物自体が外観も中も素晴らしいです。お寺っぽくないと思ったら、中宮の御殿を移築したもの。正宸殿は桃山時代の建築(再建)ですが、こちらも御殿風。 皇族、貴族になった気分で回れます。
五大堂から張り出した濡れ縁からは大沢池が一望に出来、しばし時を忘れてのんびり眺めていたい気分になります。大沢池は池泉舟遊式の庭園として造られ、現在もほとりを回遊出来ます。
「観月の夕べ」では池に龍頭舟、鷁首(げきす)舟が浮かべられ優雅に観月を楽しめます(舟席は抹茶・菓子付きで1500円)。また時代劇の撮影スポットとしても有名です。 時間に余裕のある方は、ゆったりした気分で周辺を巡ってみましょう。
~嵐山嵯峨野巡り~大覚寺
大覚寺は嵐山・嵯峨野巡りの起点にしやすいお寺です。のんびり大沢の池周辺を回遊してから中を拝観して、1日かけて嵐山・嵯峨野をゆっくり散策してみてはいかがでしょう?
大覚寺→清涼寺(嵯峨釈迦堂)→宝筐院→愛宕念仏寺→化野念仏寺→祇王寺・滝口寺 →二尊院→落柿舎→常寂光寺→御髪神社→嵯峨野竹林→野宮神社→天竜寺→渡月橋・中之島 と巡るとよいでしょう。