中納言・橘行平(たちばなのゆきひら)が任により赴いた因幡国(現在の鳥取県)で病気になり、病気平癒を祈ったところ 夢告により海中より薬師如来が引き上げられ、草庵を結んでそのお薬師様を祀ったことがはじまりとされます。
平等寺(因幡薬師)見どころ
烏丸通りを一筋東へ入った住宅街の中に佇むお寺です。
またガン封じのお寺として知られ 熱心にお参りされる方も少なくありませんが、野良猫を保護されるなど地元密着のアットホームなお寺です。
洛陽三十三観音・京都十二薬師・京都十三仏霊場
橘行平が初めにお薬師様をお祀りしたのは因幡の国の座光寺で、 病気が治り京に帰るとまた夢枕に僧が現れ、宿縁のためさらにことをなすと告げられます。夢から覚めると因州の僧と名乗る来客があると言われ 、驚いて門を開けると因州に祀ったはずのお薬師様が立っておられました。
早速屋敷を改めお堂を作りお祀りしたのが今の因幡堂と伝わります。
この日が4月8日であったことから現在も毎月8日に薬師護摩と手作り市が開かれます(市の様子は公式FB @inabayakusiでご覧いただけます)。
この霊験譚により歴代天皇に信仰され勅願所とされたこともありました。
高倉天皇がすぐ南にお住まいになられたため、遠慮をして南門を明けなかったことから 門前のこの通りは不明門(あけず)と呼ばれます。
コロのついた厨子に納められ頭巾をかぶったお薬師様は、創建当初より伝わる一木造りのお像で、善光寺の阿弥陀如来・清涼寺の釈迦如来と共に日本三如来と呼ばれて国の重要文化財に指定されています。
観音堂には2体の十一面観音菩薩坐像が祀られ、
十一面観音菩薩さまは洛陽三十三観音の、お薬師様は京都十二薬師・京都十三仏霊場の札所になっていて 御朱印を求める方々が訪れます。
釈迦如来(清涼寺式・国の重文)・如意輪観音(国の重文)・不動明王・愛染明王坐像・三面大黒天・十二神将・なども安置されますが、通常非公開で特別展示で公開されることもあります。
因幡堂・鬼瓦・仏師・六地蔵・金津(金津地蔵)など狂言の曲目の舞台となった平等寺では、かつては芸能の奉納などを行っていました。
長らく途絶えていたものを開山千年法要の際に復活させ、好評だったことから年に一度だけ茂山狂言会によって狂言会が行こなわれています。
かわいいインコと無病(六猫)守り
がん封じのお守りを求める方で知られるお寺ですが、小児病棟でも手元におけるようなお守りがないかとの声からつくられたという、つぶらな瞳がかわいいインコ形のお守りがあります。病が飛んでゆくようにということで鳥の形に、さらに幸せが来る・㏌幸(インコウ)ということでインコの形に決まったというお守りです。
本来は無病息災の御利益を授けてくれるものでしたが、鳥の愛好家の方にも人気のお守りになっています。
さらに2022年2月22日より授与が始まった無病(六猫)守りが人気です。
お寺でも野良猫を保護するなど、地域の保護猫の活動もサポートされていて、因幡手作り市に出展されている猫好きの作家さんによるデザインで、無病(むびょう)と六猫(むびょう)をかけて作られ新しく加わったお守りです。
さらに病気がゐぬとイヌ守りも加わり、お守りによっては大変な人気で数量制限がかかるほどです。
ぜひぜひ必要とされている方のもとに授与されますように・・・
JR京都駅からアクセス
・市バス5系統(銀閣寺・岩倉行き)で「烏丸松原」下車して徒歩1分ほど
・市バス26系統(御室仁和寺・山越行き)で「烏丸松原」下車して徒歩1分ほど
拝観時間・年中行事
境内自由 6:00~17:00(御祈祷・納経は9:00~16:00)
★毎月8日 因幡薬師てづくり市と薬師護摩
手作り市の詳細は公式SNSでご確認くださいませ。
★節分会 節分の日 19:00~
護摩法要が行われ、参拝者から献灯されたたくさんのろうそくが境内を幻想的に照らし出します。
★花まつり 4月8日
花御堂に祀られたお釈迦様の誕生仏に甘茶をかけて生誕をお祝いします。甘茶の振舞いあります。
★神佛御璽祭 9月彼岸中の日曜日
かつてはこちらのお薬師様と石清水八幡が同じとされる信仰があり、石清水八幡の禰宜の方と共にその信仰に近づけるようにと毎年行われるている行事です。無料で参加できますが、数日前までに参加人数などを連絡してほしいそうです(075-351-7724・10:00~17:00)
★狂言会 10月8日
当日券のほか前売り券もありますのでお問い合わせくださいませ。(075-351-7724・10:00~17:00)