中納言・橘行平(たちばなのゆきひら)が任により赴いた因幡国(現在の鳥取県)で病気になり、病気平癒を祈ったところ 夢告により海中より薬師如来が引き上げられ、草庵を結んでそのお薬師様を祀ったことがはじまりとされます。
平等寺(因幡薬師)見どころとアクセス
烏丸通りを一筋東へ入った住宅街の中に佇むお寺です。
ガン封じのお寺として知られ 熱心にお参りされる方も少なくありませんが、普段は静かなお寺です。
JR京都駅からアクセス
1・市バス5系統(銀閣寺・岩倉行き)で「烏丸松原」下車して徒歩1分ほど
2・市バス26系統(御室仁和寺・山越行き)で「烏丸松原」下車して徒歩1分ほど
拝観時間
境内自由 6:00~17:00(御祈祷・納経は9:00~16:00)
毎月8日 薬師護摩・手作り市
周辺の地図
洛陽三十三観音・京都十二薬師・京都十三仏霊場
橘行平が初めにお薬師様をお祀りしたのは因幡の国の座光寺で、 病気が治り京に帰るとまた夢枕に僧が現れ、宿縁のためさらにことをなすと告げられます。夢から覚めると因州の僧と名乗る来客があると言われ 、驚いて門を開けると因州に祀ったはずのお薬師様が立っておられました。
早速屋敷を改めお堂を作りお祀りしたのが今の因幡堂と伝わります。
この日が4月8日であったことから現在も毎月8日に薬師護摩と手作り市が開かれます(市の様子は公式FB @inabayakusiでご覧いただけます)。
この霊験譚により歴代天皇に信仰され勅願所とされたこともありました。
高倉天皇がすぐ南にお住まいになられたため、遠慮をして南門を明けなかったことから 門前のこの通りは不明門(あけず)と呼ばれます。
善光寺の阿弥陀如来・清涼寺の釈迦如来と共に日本三如来と呼ばれ、洛陽三十三観音・京都十二薬師・京都十三仏霊場になっていて 御朱印を求める方々が訪れます。
三面大黒天・十二神将・釈迦如来(清涼寺式)・不動明王・如意輪観音なども安置されますが、通常非公開で特別展示で公開されることもあります。