◆安倍文殊院近鉄奈良駅からアクセス
近鉄奈良駅→「大和西大寺」橿原線に乗り換え→
「大和八木」大阪線に乗り換え→「桜井」下車徒歩20分
JR奈良駅からJR桜井線「桜井」下車 徒歩20分
桜井駅からはバスがありますが、便数が極端に少ないのでタクシーが便利です。
◆安倍文殊院拝観時間
9:00~17:00(ご祈祷受付は16:00まで)
本堂・国宝文殊菩薩拝観(お抹茶・お菓子付き) 中学生以上700円小学生500円
金閣浮御堂霊宝館(七まいりおさめ札・お守り付き) 中学生以上700円小学生500円
共通券中学生以上1200円小学生800円
4月29日~5月5日秘仏十二天特別御開帳
年に4回寺宝展があります。
◆安倍文殊院簡易歴史解説
大化の改新で左大臣になった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が、一族の氏寺として建立した「安倍寺」がはじまりです。
安倍晴明ゆかりの寺としても知られます。
◆日本三文殊、最大の渡海文殊像
日本三文殊(京都・天橋立切戸の文殊、山形・奥州亀岡の文殊)の一つで日本最大の文殊様として有名です。
前身の「安倍寺」は現在よりも南西300mほどにあって法隆寺式伽藍を持った大寺院でした。
(お寺跡は国の史跡に指定され史跡公園になっています。)
鎌倉時代に現在の地に移転後も隆盛を極めていましたが、兵火によって堂塔すべてを焼失し、本堂をはじめとする建物は 江戸時代の再建です。(文殊菩薩と3体の像は兵火を免れています。)
本尊は渡海文殊と呼ばれる、獅子の上に乗り4人の従者を従えた像で、快慶作の総高7mを超える本当におおきな文殊様です。
知恵の神様ですので受験前に訪れると、絶えず合格祈願の御祈祷がされています。
境内にある金閣浮御堂霊宝館では寺宝展の時に本尊弁才天・安倍仲麻呂像・安倍清明像や天文、陰陽道に関する資料が公開されます。
また金色の7枚のお札を一枚ずつ納めながらお堂の周りをまわる七まいりは、厄除けのご利益があるとされます。 少々通路が狭いとこもあるので注意しながら回りましょう。
浮御堂向かいにある文殊院西古墳は安倍倉梯麻呂の墓と言われ、空海作と伝わる願掛け不動(石仏)が祀られます。
境内を東へ向かう道を行くと突き当りに白山堂があり、縁結びの神様として信仰されています。(ハートの絵馬がいっぱいです)
合格門をくぐった先にある展望台は、晴明が天文観測を行って吉兆を占った地と言われ晴明堂があります。
大きな黒いモニュメント(?)があってこれを撫でながらお参りすると、魔除け方位よけのご利益があるそうです。
この場所から名物のジャンボ花絵やコスモス畑が一望にできます。
他にも、晴明の母と言われる白狐樟葉を祀った「くずは稲荷」・知恵の水が沸く閼伽井の古墳・晴明が追葬されたと伝わる「艸墓古墳(からとこふん)」・不動堂などなど・・・みどころ満載のお寺です。