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あだしの念仏寺 地蔵菩薩、西院(賽)の河原に起つ

弘法大師空海が五智山如来寺を建立したことにはじまり 後に法然が念仏道場を開き、念仏寺になったと伝わります。
正式名は華西山東漸院念仏寺・浄土宗のお寺です。

化野念仏寺みどころ

化野(あだしの)は古くより鳥辺野・蓮台野と並んで風葬の地として知られ、 空海が周辺に野晒になっていた遺骸を埋葬したことにはじまると伝わります。
のちに浄土宗の開祖・法然上人が常念仏道場としたことから念仏寺になり現在に至ります。

入口の石段を上って境内に入ると、梵鐘をくぐる形で約8000の石仏・石塔があり、これらは一帯に点在していた無縁仏を 明治期に集めて祀り直したもので、「西院の河原」と名づけられています。
毎年8月最終土日には無縁仏にろうそくを灯して千灯供養が行われ多くの方が参拝に訪れます。これに合わせて一帯では手づくりの行灯で街道を照らす「愛宕古道街道灯し・あたごふるみちかいどうとぼし」が行われます。

お地蔵さま

ご本尊は湛慶作の阿弥陀如来で、十一面観音菩薩像と阿弥陀如来半跏像も祀られています。

境内にはかやぶき屋根の小さなお堂で水子地蔵さまが祀られ、地蔵縁日には水子供養も行われています。
(参拝の方がお供えされたぬいぐるみなどが置かれています。厳粛な気持ちでお参りしましよう)
西院の河原入り口付近には延命地蔵さま、仏舎利塔の近くにはお迎え地蔵さま、
奥の整備された竹林の参拝道を進んだ先には角倉了以の長男・素庵の墓所と6面6体地蔵さまもお祀りされています。

もう一体ストゥーパ近くにまつられる「吐夢地蔵」、映画「大菩薩峠」の監督・内田吐夢にちなんだお地蔵さまです。
映画で石の地蔵を彫る場面で実際に使われ、映画撮影終了後、地蔵尊を気に入った内田が自宅に安置していたものを、没後に念仏寺に移され開眼供養されたお像です。

ストゥーパ・仏舎利塔

境内南側にはインドに残る遺跡を模して、釈迦の遺骨を納めた仏塔・ストゥーパトラナ(石造りの門)が建てられています。
ドーム型の建物と鳥居とも違う独特の建物が、境内でその場所だけ異国を思わせる空間になっています。

御朱印受付の隣にある「季遊の間」には四季折々の草木・花が飾られ 休憩所があり、味わい深い言葉の書かれた張り紙になるほどな~と 感心しながら一息つける空間になっています。

JR京都駅からアクセス

JR京都駅からJR嵯峨野線(園部・亀岡・福知山方面行き)で「嵯峨嵐山駅」下車して、徒歩6分ほどの「嵯峨小学校前」バス停から京都バス94系統大覚寺・清滝方面行きバスで「鳥居本」下車徒歩5分ほど

嵐電嵐山駅前または阪急嵐山駅前から京都バス64系統・94系統「鳥居本」下車徒歩5分
いずれのバスも「清滝」行です。

正直に言って奥嵯峨と言われる地域にある、あだしの念仏寺のみ京都駅から行くのは時間がかかります。
バスに乗って「鳥居本」で降りて「あだしの念仏寺」を参拝、そのあと伝統的建造物群保存地区の街並みを楽しみながら坂道をのんびり下って、ほかの寺社や観光スポットを巡る、嵯峨野嵐山の散策ルートの一つとしてお参りされるのがお勧めです。
ここまで来たらせっかくなのでもう一つ先のバス停「愛宕寺前」で降りて「愛宕念仏寺」を参拝されるのもお勧めです。

拝観時間・年間行事

9:00~16:30受付終了(閉門は受付終了から最大30分後)
12月~2月は15:30受付終了 大人500円

★千灯供養 8月最終の土日 17:30~
千灯供養にあわせて「愛宕古道街道灯し・あたごふるみちかいどうとぼし」が行われます。
愛宕神社一の鳥居から清凉寺までの街道沿いにおよそ800個の手作りの行灯がともされ、一帯が優しい灯で包まれます。
点灯区間など詳細は公式サイトをご覧くださいませ。

あだしの念仏寺周辺地図

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