京都 京都寺社・名所 洛東

永観堂(禅林寺) 永観おそし、阿弥陀様の一喝

永観堂として親しまれる当寺は、853年空海の弟子の真紹僧都(しんじょそうず)が、藤原関雄(ふじわらのせきお)より山荘の寄進を受け創建した寺院で、当初は真言密教の寺院でした。清和天皇より勅額を賜り「禅林寺」と名付けられ、後に浄土宗に改宗され現在に至ります。 浄土宗西山禅林寺派の総本山で・正式には禅林寺と言います。

永観堂(禅林寺)の見どころとアクセス

もみじの永観堂として古くより知られるお寺で、シーズンには境内を埋め尽くす紅葉を目指して 観光客が吸い込まれるように門をくぐっていきます。
横を向いた珍しいお姿の「みかえり阿弥陀像」でも知られます。
境内には約3000本のもみじがあり、池泉回遊式の庭園では放生池から多宝塔を望む景色が撮影スポットとして人気で、秋にはライトアップされ紅葉とともに美しく浮かび上がるさまは幻想的です。またこの時期には寺宝展も行われ、国宝の山越阿弥陀図などが公開されます。

拝観時間・拝観料など

通常拝観
9:00~17:00(受付は1時間前まで) 大人600円

★秋の寺宝展 11月上旬~12月上旬
9:00~17:00(受付は1時間前まで) 大人1000円

★ライトアップ 11月上旬~12月上旬 700円
17:30~21:00(受付は30分前まで)
寺宝展とライトアップは入れ替え制です。(阿弥陀堂・画仙堂・庭園のみの拝観)

★みかえり念仏道会 2月14日~15日
「みかえり阿弥陀様」の周りを夜を徹して行道する、仏道修行が体験できます。(要予約)

★除夜会 12月31日
法要ののち、参拝者も鐘をつくことができます。阿弥陀堂では写経もできます。

永観堂(禅林寺)へJR京都駅からのアクセス

・市バス5系統(銀閣寺・岩倉行き)で「南禅寺・永観堂道」下車して徒歩5分ほど
・市バス105系統(平安神宮・銀閣寺行き)で「東天王町」下車して徒歩7~8分ほど

・地下鉄烏丸線(国際会館行き)で「烏丸御池駅」へ、そこから地下鉄東西線(六地蔵行き)へ乗り換え「蹴上(けあげ)」下車して徒歩15分ほど

周辺の地図

「永観おそし」

「永観堂」の名前は永観律師(ようかんりっし)によるもので、 律師はこの地に薬王院と呼ばれる施療院を建てて、「悲田梅」と名付けた梅を栽培して 実を施すなど救済活動を熱心にされていました。
日に一万遍の念仏を唱えることを日課にされ、時には六万遍も唱えることがあったといわれます。東大寺宝蔵に秘蔵されていた阿弥陀如来像を下賜された永観が背負って京に入る際、 東大寺の僧が取り戻すために追いかけてきたものの、像が永観の背中より離れずに諦めたといういう話も伝わります。
「永観おそし」
この阿弥陀様のまわりを念仏を唱えながら行道していたある日 、突然須弥壇から下りて阿弥陀様が一緒に行道をはじめられ、驚いた永観が歩みを止めると振り返り「永観おそし」と声をかけられました。 その慈悲深い姿を伝えたいと願われ、その時のお姿を今に伝えるといわれているのが「みかえり阿弥陀」と言われるご本尊です。このような尊像のため 正面からとお顔の見える位置から参拝できるようになっています。

参拝者に優しい配慮

境内は広くお堂も複数あって、 水琴窟から開山堂へ続く臥龍廊など階段の傾斜のきついところなど高低差がかなりあります。また阿弥陀様の安置される本堂は、一番奥の高いところにあるため 一部エレベーターなどが設置され参拝者に優しいつくりに改装されています。

仏手柑と三鈷の松

入口付近にある売店では、珍しい仏手柑(ぶっしゅかん)を使った飴や 見返り阿弥陀様の姿が浮かび上がる仏現香(お線香です)などが販売されていて、境内にある「三鈷の松」の三又に分かれた松葉を無料で分けていただけます。
福を招くと言われる縁起物で、20㎝ほどの長いものですが くるっと巻いて手渡してくれます。紙などに包んでお財布に入れておくのが良いと教えてもらいました。興味のある方は是非どうぞ。
仏手柑の実も見られるかもしれませんよ!

-京都, 京都寺社・名所, 洛東