伏見の酒造りは日本に稲作が伝わった弥生時代よりはじまったともいわれます。
安土桃山時代に城下町として栄えたことで需要が高まり、さらに江戸時代に水運が発達し交通の要所となったことで、酒蔵も増え銘酒が次々生まれ、明治のころには天下の酒どころとして 知られるようになりました。
◆伏見水どころ・酒どころ
伏見は日本書紀にも記述があるほど歴史が古く平安時代には皇室・貴族の別荘地にもなり、安土桃山時代には秀吉が伏見城を築いたことで城下町になり、家康が将軍宣下を受けたのも伏見城でした。
水運、陸運の要として栄え、交通の要所であったことから幕末には維新の志士たちが活躍した場にもなり、鳥羽伏見の戦いでは戦場にもなってしまいました。数々の歴史の舞台となったことで街のいたるところに旧跡が残ります。
伏見七つ井・七名水
伏水とも書かれていたほど、豊富で質の良い伏流水が沸き 古くは伏見七つ井と言われ、岩井・白菊井・春日井・常盤井 ・苔清水・竹中清水・田中清水として知られていました。
今では新しく御香宮神社「御香水」・長建寺「閼迦水(あかすい)」・月桂冠大倉記念館「さかみづ」 鳥せい本店「白菊水(しらぎくすい)」・料亭清和荘「清和水」 藤森神社「不二の水」・城南宮「菊水若水」が伏見7名水として選ばれ、さらに大黒寺「金運清水」・キンシ正宗「常盤井水」・ キザクラカッパカントリー「伏水」・乃木神社「勝水」の 計10か所を巡るスタンプラリーが春に行われています(例年3月下旬~5月いっぱい)。
スタンプラリーは先着で記念品が進呈されますので、詳細は伏見区公式サイトをご覧くださいませ。
この地に地下鉄が通る計画がされた際には、地下水を守るために反対運動がおこり熱心な陳情の結果、高架軌道になった程です。
今でも地下工事をするときには地下水が守られることを十分検討するなど この名水を守る取り組みもされています。
酒蔵見学&利き酒
大正時代に建てられた月桂冠の本社を改装した「伏見夢百衆」では 伏見で造られる清酒や銘菓・特産品が販売されるほか、利き酒や清酒アイス・酒カステラなど、また名水を使ったコーヒーや紅茶なども味わえます。
伏見の観光パンフレットなども置かれていて周辺の観光拠点として大変便利です。
明治の酒蔵を改装した「月桂冠大倉記念館」では 江戸時代の酒造りの道具や数々の酒器の展示もされています。
季節ごとのお酒の利き酒も行われ、日時限定で酒樽の菰巻き(こもまき)の実演も見学できます。
記念館限定の高級酒や京都の著名ブランドとのコラボグッズの販売もされ、多くの方が訪れる人気のスポットです。
キザクラカッパカントリーは黄桜直営のお店で、会席料理やお昼のお弁当やランチメニュー、地ビール飲み比べセット・ここでしか飲めない蔵出しの日本酒飲み比べセットなど、蔵元ならではの限定酒や地ビール・京料理がいただけます。
記念館「伏水蔵」では日本酒醸造蔵と地ビール蔵を同時に見学でき、CMギャラリーでは懐かしいCMを見ることもできます。
ショップ「黄桜商店」ではここでしか買えない限定酒やオリジナルグッズなども販売されています。
蔵元ではありませんが「伏水酒蔵小路」では、伏見にある18の酒蔵の清酒が飲み比べもできます。
また寿司・炭火焼・居酒屋・ラーメンなど8店舗の「うまいもん専門店」がフードコートのように展開されていて、1度ついた席から動くことなく好きなメニューとお酒をお店を超えて頼むことができます。
秋に蔵開きが行われる蔵元も多数あり、試飲もできたりするのでお酒好きにはたまらないスポットでしょう。
車での飲酒運転は絶対にいけませんので、かならず公共交通機関で訪れてくださいね。
3月の下旬から12月の上旬までは十石船の運航もあり、桜・新緑・紅葉・イチョウなど水辺から季節ごとの景色と酒蔵を、のんびり眺めながらの舟遊びも楽しめます。(十石船は予約での乗船になりますので、詳細は伏見観光協会公式サイトをご覧くださいませ。)
京都駅からアクセス
キザクラカッパカントリーや月桂冠大倉記念館は
・市バス81系統(竹田駅東口 中書島・横大路車庫行き)で「京橋」下車して徒歩5~10分圏内
・近鉄京都線「桃山御陵前」駅から徒歩10分圏内