唯一大仏を名乗ることを許された地蔵菩薩像
~釈迦はすぎ 弥勒はいまだ 出ぬ間の かかる憂き世に 目あかしめ地蔵~
福智院のみどころ
聖武天皇の時代に玄昉が奈良清水寺(現存せず文献には記載が残ります)の 衣鉢(遺鉢)を受けた寺として受け継がれてきたと伝わります。
衣鉢を受ける(衣鉢を継ぐ)とは師より奥義を授けられることです。
地蔵菩薩を本尊として創建され、鎌倉時代に興福寺の実信僧正によって再興されました。
明治の廃仏毀釈で寺域は縮小され現在に至ります。
地蔵菩薩安座像
現在は真言律宗の寺院で、古くから南都での地蔵信仰の霊場として信仰されてきました。
ご本尊の地蔵菩薩座像は体内に二種類の墨書きが残っており、1203年に造立され後に遷座されたものと推定されています。
お地蔵様は、地蔵大仏と呼ばれる丈六の大きな像で、光背には560体のお地蔵様を背負い千体地蔵を表しています。
また二十円相部分には六地蔵が配され、光背部の560体とご本尊・六地蔵を合わせた567という数は、釈迦如来入滅後、56億7千万年後に弥勒菩薩が下生されるまでの間 お地蔵様が民衆を救ってくださるとする信仰を表しています。
安座と呼ばれる珍しい像で、約2.7mもある座像と宜字座(通常は如来に用いられる)約1.6m・光背約5m 合わせるとおよそ6.8mにもなるまさに大仏です。
小さなお堂いっぱいに祀られるこの像は、威厳に満ちていて圧倒されます。
お寺の入口で声をかけ参拝させていただくのですが、いつもお寺の方が丁寧に説明をしてくれます。
本尊の右手奥に安置される宝冠十一面観音像は秘仏ですが 春と秋の短い期間に公開されています。
境内には石像の将軍地蔵菩薩も祀られています。
馬上で甲冑に身を包み毘沙門天と不動明王を従えたお姿を 扉越しにですがお参りすることができます。
奈良県内十か寺の地蔵をめぐる「大和地蔵十福」に参加されています。
拝観時間
9:00~16:30 不定休
中学生以上500円
★特別展の場合(秘仏宝冠十一面観音像公開)
春季3月17日~3月23日
秋季10月17日~10月23日・11月1日~11月7日
中学生以上600円
JR・近鉄奈良駅からアクセス
・近鉄奈良駅まえの(奈良交通バス3番乗り場)または・JR奈良駅(奈良交通バス東口1番乗り場)から(50・51・53・82・92系統など)で「福地院町」下車すぐ
※近鉄奈良駅から徒歩20分ほど