北政所(ねね)が豊臣秀吉の菩提を弔うために建立した、正式には高台寿聖禅寺(こうだいじゅせいぜんじ)という臨済宗建仁寺派のお寺です。寺名はねねが落飾し仏門に入った際の院号(高台院)に由来します。2019年にはアンドロイド観音「マインダー」が公開され、般若心経についての法話を行い話題になっています。
高台寺の見どころとアクセス
三年坂を経て二年坂を下りきると目の前に高台が現れます。この前の道を左へ少し行くと南北に走る石畳の道があり「ねねの道」と呼ばれるこの道を進むと右手に上り階段の参道が見えてきます。
かつては徳川家康の援助で壮麗を極めたといわれますが、度重なる火災によって現在では開山堂・霊屋(おたまや)・傘亭・時雨亭・観月堂などが残り国の重要文化財に指定されています。
臥龍廊の先にある霊屋(おたまや)には秀吉とねねが祀られ、須弥壇と厨子に施された蒔絵は「高台寺蒔絵」と呼ばれ桃山時代を代表する美術品として知られています。2つの池(臥龍池・偃月池)を中心に造られた庭は小堀遠州作と伝わり、国の史跡・名勝に指定されています。
ねねの道へもどると参道の反対側に圓徳院そして境内には高台寺掌美術館があります。圓徳院はねねが亡くなるまでの19年時間を過ごした地で、終焉の地と言われています。後に木下家の菩提寺になり、高台寺の塔頭になりました。
境内には秀吉の出世守り本尊「三面大黒天」が祀られ(通常非公開) 、毎月3日には縁日として法要が行われ、御札や仏像の下げ渡しもされています。
美術館には豊臣家ゆかりの品や蒔絵を施した調度品などが展示されています。
併設された「楽市ねね」にはショップが複数があって「茶寮都路里」ではパフェなど抹茶スイーツが青空の元でいただけます。
拝観時間・拝観料など
通年 | 9:00~17:00(受付終了) | 大人600円・中高生250円(高台寺掌美術館含む) 3か所共通900円(高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院) |
冬の夜の茶会 「冬の夜咄」 1月中旬~3月初旬の金土日 |
17:00~18:00受付 | 6000円 (前日16:00までに要予約) 約3時間「薄茶席・拝観・点心(お食事)・喫茶付」 |
2月1日~2月28日 涅槃図公開 |
通年と同じ | 本堂にて南北朝時代に描かれた八相涅槃図が公開されます。 境内南側にある利生堂壁画(涅槃図)の原画です。 |
3月初旬~5月初旬 春の特別拝観と夜間特別拝観 |
高台寺9:00~22:00(21:30受付終了) 圓徳院10:00~22:00(21:30受付終了) 掌美術館9:30~22:00(21:30受付終了) 日没後にライトアップが行われます。 |
拝観料は通年と同じ ※法務によって拝観休止になる日もあります |
7月7日に近い土日 七夕会 |
17:00~22:00(21:30受付終了) 日没後にライトアップが行われます。 |
開催日は毎年変わります 600円 境内(無料エリア)に笹竹が立てられ、全国から応募された短冊がつるされます。 七夕お茶会(3000円・前日16:00までに要予約)も開かれます。 |
7月15日~8月31日 百鬼夜行展 (高台寺・圓徳院にて) |
高台寺9:00~18:30(18:00受付終了) 圓徳院10:00~17:30(17:00受付終了) 掌美術館9:30~18:00 |
拝観料は通年と同じ 限定御朱印やグッズの販売などがあります |
8月1日~8月18日 夏の夜間特別拝観 |
17:00~22:00(21:30受付終了) 日没後にライトアップが行われます。 |
拝観料は通年と同じ 京の七夕に参加されていますので、それに合わせて開催されます。 |
10月下旬~12月上旬 秋の特別拝観と夜間特別拝観 |
高台寺9:00~22:00(21:30受付終了) 圓徳院10:00~22:00(21:30受付終了) 掌美術館9:30~22:00(21:30受付終了) 日没後にライトアップが行われます。 |
拝観料は通年と同じ ※法務によって拝観休止になる日もあります |
予約などのお問い合わせは 075-561-9966へ |
JR京都駅からのアクセス
1・市バス206系統(三十三間堂 清水寺 祇園・北大路バスターミナル行き)で「東山安井」下車して徒歩10分ほど