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2020年 春期京都非公開文化財特別公開(第77回)

更新日:

毎年春と秋の年二回開催されている「京都非公開文化財特別公開」、2020年春期の情報が公開されました。
通算で第77回目になる今開催では、市内16か所の寺社で所蔵の宝物などが公開がされます。桜の季節も終わり青もみじの美しい季節が始まります。ゴールデンウィークで混雑も予想されますが、この時期ならではの京都を満喫してくださいませ。
なお今期から拝観料が200円アップの一か所1000円になりました

公開寺社・施設の一覧

今期は京都市内16カ所で開催されます。
開催寺社は上賀茂神社/梅辻家住宅/大徳寺本坊/聚光院(大徳寺塔頭)/玉林院(大徳寺塔頭)/常照寺/北野天満宮/下鴨神社/金戒光明寺・三門・阿弥陀堂/知恩院・三門/長楽館/智積院/泉涌寺・舎利殿/戒光寺(泉涌寺塔頭)/東福寺・三門/東寺・五重塔です。

共通の基本情報は

4月25日
~5月10日
9:00
~16:00(受付終了)
大人1000円 中高生500円(保護者同伴で小学生以下一人は無料)

寺院や施設ごとに期間や時間が異なる場合がありますので詳細は下の表をご参照ください。
また内容が変更になる場合もあります。

各会場へJR京都駅からのアクセス方法はこちらのページをごらんくださいませ。

これとは別に京都では3月~5月にかけて寺社ごとに毎年春の特別公開が行われています。詳細はこちらのページでご紹介しています。

公開寺院一覧

場所 期間
また春季特別展での公開状況
時間・料金・拝観情報など
上賀茂神社 本殿(国宝)・権殿(国宝)・高倉殿(重文)など  
梅辻家住宅

梅辻家住宅(市指定有形文化財)

上賀茂に残る賀茂七家(代々上賀茂神社に仕えた社家)唯一の現存遺構で、書院は御所の御学問所より移築されたものです。他に社家に伝わる文書などが公開されます

 
大徳寺本坊

方丈(国宝) ・狩野探幽筆襖絵(重文)・庭園(国史跡・特別名勝)・玄関(国宝)・、唐門(国宝)・法堂(重文)など

「大徳寺の茶面」と呼ばれ茶人とのゆかりも深く、利休切腹の一因になったといわれる山門は有名です。20を超える塔頭の中には戦国大名ゆかりのものもありますが、通常公開されている寺院は少ないです。公開されている寺院ではお抹茶をいただけるところもあります。

 
聚光院(大徳寺)

方丈(重文)・方丈庭園(名勝)・茶室「閑隠席(重文)」など

利休が自ら選んだ菩提寺で、茶道三千家の墓所でもあります。庭園は狩野永徳が下絵を描き、利休が作庭したと伝わる「百積の庭」。茶室は利休150回忌に表千家より寄進されたものです。

4月27日・28日は拝観休止
玉林院(大徳寺)

客殿(本堂/重文)・客殿障壁画(狩野派等)など

客殿には狩野探幽一門による70面の障壁画があります。また位牌堂と「蓑庵・さあん」「霞床席・かすみどこせき」の茶室からなる「南明庵/重文」や絹本著色釈迦如来像(重文)なども所蔵しています。

 
常照寺

初公開
秘仏三面大黒天像(伝教大師作)・秘仏妙見大菩薩像(伝日蓮聖人感得、日像上人開眼)・本阿弥光悦筆「日輪蓮乗図」・庭園

二代目吉野太夫ゆかりのお寺です。太夫の寄進した吉野門や大丸窓(吉野窓)のある茶室「遺芳庵・いほうあん」・五千坪もの境内には桜の他に霧島つつじ・サツキ・あじさい・紅葉や茶花も多く植えられ四季折々に美しい花々が咲きます

 
北野天満宮

宝物殿にて社宝の公開予定

近年は刀剣女子に人気の神社で、コラボイベントなども多く企画されています。

 
下鴨神社 東西本殿(国宝)・三井神社(重文)・大炊殿(重文)・神服殿(重文)など  
金戒光明寺
(こんかいこうみょうじ)

山門(京都府指定文化財)・山門楼上/阿弥陀堂・阿弥陀堂本尊阿弥陀如来像
山門の天井画や蟠龍図(ばんりゅうず)など二層内部公開

通常は秋にのみ山門が公開され、高台にあるので山門からは京都市内が一望にできます。
阿弥陀堂の阿弥陀如来像は恵心僧都最後の作と伝わり「おとめの如来」「ノミおさめ如来」と呼ばれています。

御影堂には三重塔に安置されていた、運慶作の見事な渡海文殊菩薩像が遷座され、三重塔への階段途中にはアフロ仏として知られる五劫思惟(ごこうしゆい)阿弥陀像(石仏)などもあり、お札などと共にこの仏様をイメージしたカラフルな金平糖が売られています。

4月28日~
知恩院

三門
二層内部、釈迦牟尼坐像(重文)・十六羅漢像(重文)・狩野派筆天井画など

現存する三門としては国内最大級を誇る国宝です。門というよりもはや建物です。内部には宝冠釈迦如来や十六羅漢が安置され、 飛龍や天女などが描かれる極彩色で彩られた別世界が広がります

4月28日~
長楽館

初公開
長楽館(市指定文化財)・茶室「長楽庵」(和柄花模様のステンドグラスが配置)・御成の間(格式高い書院造の和室)

円山公園入り口にある「煙草王の迎賓館」と呼ばれた洋館です。レストランやホテルも営業されていて、ディナーにはドレスコードなどもありちょっと敷居が高いですが、昼間はカフェの営業もされているので、館内を見せていただきながらの優雅なティータイムもよいかもしれません。

5月9日は休館
4月25日・26日・5月2日・3日・4日は14:00~
智積院

堂本印象筆襖絵(宸殿)、長谷川等伯・久蔵筆「楓図」「桜図」他金碧障壁画群(国宝・重文)

「利休好みの庭」と呼ばれる国の名勝に指定された庭園があり、縁の下まで池が入り込んだような作りの縁側に座ると、水に浮かんでいるような錯覚を覚えます。

 
泉涌寺 舎利殿

舎利殿
韋駄天像(重文)・月蓋長者(げつがいちょうじゃ)像(重文)・狩野山雪筆「龍図」

御寺(みてら)と呼ばれる皇室ゆかりの寺院です。

泉涌寺本坊は別途入山料500円が必要です
戒光寺(泉涌寺塔頭)

55年ぶり
本尊丈六釈迦如来立像(重文)・曇照忍律上人坐像(重文)・不動明王像(平安~鎌倉期)など

ご本尊の釈迦如来像は光背を合わせた像高約10mの大きな像で、運慶・湛慶親子の合作、「身代わりのお釈迦様」と呼ばれています。
釈迦如来像は通常公開されていますが、今回は通常非公開の内陣より間近で拝することができるチャンスです。

 
東福寺

三門(国宝)
二層内陣・釈迦如来坐像・十六羅漢像など

日本の禅寺としては最古の三門として国宝に指定されています。
東福寺にはほかにも、禅式として最古の東司(トイレ)・現存する最古の禅堂・京都最古の浴室(すべて重文)などがあります。

 
東寺 五重塔

五重塔(国宝)初層内陣

東寺の五重塔は日本で一番高い木造建造物(約55m)です。
塔の北側は瓢箪池を囲んだ池泉回遊式の庭園になっていて、四季折々の花々が美しく塔を彩ります。

講堂の立体曼荼羅はあまりにも有名で、イケメンと話題になった帝釈天像はこちらに安置されています。密教・顕教の仏像の宝庫です。

8:00~16:30
こちらのみ大人800円/高校生700円/中学生以下500円の五重塔公開時の拝観料になります。

市内16カ所の公開寺社の地図

※過去に行われた特別公開の内容は、2016年春2018年秋2019年春2019年秋

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