創建は不明ですが約1600年前・神武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が水の源を求めて黄色い船に乗って、淀川・鴨川をさかのぼり現在の奥宮に至り水神をお祀りし 「黄船の宮」と称されたことに始まると伝わります。
また貴船大神が丑の年丑の月丑の日に、貴船山中腹の鏡岩に天から降ってきたとも伝わることから、丑の日が縁日とされ、岩の付近は禁足地になっています。きふねは古くから気の生ずる根源として氣生根と記され、御神気に触れることで気が満ちるとされてきました
貴船神社・絵馬発祥の地
全国にある貴船神社の総本社です。
春には桜・初夏には深緑に・秋には紅葉に・冬には白く積もった雪に包まれ、両脇に灯籠が続く登り階段の参道は夕刻からは灯がともされインスタ映えスポットとして人気です。
また夏になると周辺にはお店ごとに川床(かわどこ)が設置され、流れる川の流れをすぐそばで感じながらお食事が楽しめ大変にぎわいます。
古くより水の神様として信仰され 晴れを願うときには白馬を・雨を願うときには黒馬が奉納されていましたが、代わりに木の板に書いた馬が奉納されるようになり、これが絵馬の発祥と言われていて、境内には馬の像もあります。
また水に静かにおみくじを浮かべると文字が浮かびあげる水占みくじが人気です。
縁結び
貴船神社には本宮・中宮(結社)・奥宮があります。
灯籠が続く登り階段の参道や水占みくじなどは本宮にあります。
本宮から奥宮へは歩いて15分ほど離れています。そしてその中間あたりにある中宮・結社が縁結びで知られる神社です。
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が木花開耶姫(このはなさくやひめ)をめとる際、一緒に磐長姫(いわながひめ)を娶ることを勧められますが、美しい木花開耶姫のみを娶ったことから磐長姫はこの地に残って、人々に良縁を授けようとご鎮座されたと伝わります。(このことで天皇には寿命ができたといわれる神話です。)
また和泉式部が離れてしまった夫の心を取り戻したいと、この神社に参拝したところ願いがかなったと伝わることから、縁結びの神さまとしても信仰されていて若い女性の参拝客が多く、貴船神社で結婚式をおこなう方もいらっしゃいます。
丑の刻参り
本宮からの参道わきには賀茂川へとつながる貴船川が流れ、夏にはこの川にずらりと川床のお店がならびます。
結社を過ぎさらに歩いてゆくと、貴船神社創建の地である奥宮にたどり着きます。
門をくぐると左手に連理の杉と呼ばれる御神木があり、楓と杉が合わさった珍しいものだそうです。
玉依姫が建てた祠が貴船神社の起源といわれ、こちらに至る際に乗っていた黄色い船は、人目に触れないように石に包まれたと伝わり、船形石として境内にまつられています。この小石を持ち帰れば海上安全と言われています。
奥宮のお社は龍神様のエネルギーの集まるとされる龍穴の真上に建てられていると伝わり、奈良県・室生龍穴、岡山県・備前龍穴とともに日本三大龍穴の一つとされています。
そして丑の刻参りです。
こちらの神様が丑の年丑の月丑の日に、貴船山中腹の鏡岩に天から降ってきたと伝わり、心願成就に霊験があるとされたことから、丑の刻詣りが行われたといわれます。決して呪いの神様ではないのです・・・
呪いとして有名になったのは宇治川にある小さな社に祀られる橋姫の伝説によるものでしょうか。嫉妬に狂った橋姫がすがったのが貴船の神とされ、あまりの必死さを哀れに思った神が21日間宇治川に浸かって祈願すれば鬼になれると神託を下し、満願の日に鬼に変わって本懐を遂げたというもので、謡曲「鉄輪」のもとになる平家物語のお話です。
今でも藁人形に五寸釘を打ち付けたお参りをする方はいるのでしょうか・・・
手前の結社にお参りすればよかったかも・・・と余計なことを考えてしまいます・・・
◆貴船神社JR京都駅からアクセス
・市バス4系統(上賀茂神社行き)・市バス7系統(四条河原町・銀閣寺行き)・京都バス17系統(大原行き)いずれかで「出町柳駅前」下車して、叡山電車に乗りかえ「貴船口駅」下車、さらに徒歩2分ほどの貴船口駅前バス停から京都バス33系統に乗り換え「貴船」で下車して徒歩5分ほど。
・JR京都駅からJR奈良線で「東福寺駅」へ、となりの京阪電車(出町柳行き)に乗り換え 終点の「出町柳駅」へ、そこから叡山電鉄に乗りかえ「貴船口駅下車」、さらに徒歩2分ほどの貴船口駅前バス停から京都バス33系統に乗り換え「貴船」で下車して徒歩5分ほど。
・地下鉄京都駅から烏丸線(国際会館行き)で「国際会館駅」下車して、京都バス52系統(鞍馬温泉行き)で「貴船口」下車して、京都バス33系統に乗り換え「貴船」で下車して徒歩5分ほど。
※貴船口駅からは約2㎞、徒歩30分ほどです。
※鞍馬寺本殿金堂~奥の院~西門(貴船神社付近)までは奥の院への参道を使って徒歩30分ほどで行き来ができます。山道で薄暗い場所もあるので一人歩きはお勧めできませんが、天狗の気配を感じながらハイキング気分で散策も楽しめます)
拝観時間・年間行事
境内自由
6:00~20:00(5月1日~11月30日)
6:00~18:00(12月1日~4月30日)
社務所 9:00~17:00
★節分祭 節分の日
鳴弦神事(めいげんしんじ)・豆まきにて鬼をはらい福を招きます。
★桃花神事 3月3日
ひな人形を飾り、神様に特殊神饌・桃の花・草団子などをお供えして女の子の成長と健康を祈ります。
直会(なおらい)の儀にてそれらのお供えをいただきます。(先着30名まで殿内参列可)
★菖蒲神事 5月5日
境内・殿内に鎧兜やこいのぼりを飾り、神様に特殊神饌・ちまきなどをお供えして男の子の成長と健康を祈ります。
直会(なおらい)の儀にてそれらのお供えをいただきます。(先着30名まで殿内参列可)
★貴船祭 6月1日
貴船神社の例祭です。
神事ののちに舞楽が奉納され、町内を神輿が巡行し、参拝者で船形石の周りをまわるお千度まいりや出雲神楽も奉納され、大変にぎわうお祭りです。
★夏越の大祓式 6月30日
茅の輪くぐりと穢れを写した人形(ひちがた)を川に流して半年の厄を払います。6月25日~30日まで茅の輪くぐりはできます。
★貴船の水まつり(七夕神事) 7月7日
境内には7月~8月のお盆にかけて短冊が奉納された笹が飾られ、日没にはライトアップが行われます。
★菊花神事 9月9日
神様に特殊神饌や菊酒をお供えして、長寿と繁栄を祈ります。
直会(なおらい)の儀にてそれらのお供えをいただきます。(先着30名まで殿内参列可)
★師走の大祓式・除夜祭 12月31日